ヴィクトリア湖畔に位置するウガンダの首都である。
大湖地方とも呼ばれるこの地域には
かつていくつかの王国が存在した。
カンパラは元々ヨーロッパ人の
砦だった場所が発展してできた街である。
独立後の初代大統領はブガンダ王国の王であり、
各王国の王権が残された連邦制となった。
しかし、旧王国の勢力が強かったため、
連邦政府との間に不和が生じて
社会主義者による一党独裁体制へと変化する。
ただし、それは長くは続かなかった。
人食い大統領の異名を持つ
イディ・アミンがクーデターを起こし、
独裁者となって恐怖政治を敷いたのだ。
アミンは経済の中枢を握っていた印僑を追放し、
自分に同調しない国民の大虐殺を行った。
こうした行いは国際社会の非難を受け、
経済制裁を受けたのだが、アミンは
それを打開するため隣国タンザニアへ侵攻。
タンザニア軍はウガンダ軍を撃退し、
逆に首都カンパラまで攻め込んだ。
反政府組織もタンザニア軍と連携し、
カンパラは陥落、アミンは亡命し、
後に国外で病死した。
独裁者のいなくなった国内は統制が
とれなくなったことで却って乱れ、
政変が続き、内戦へと発展してしまう。
カンパラの街は内戦の際に破壊された。
復興を計画的に行えず、人口流入も
激しいため、かなり混沌としているようだ。
現在でもテロが頻発し、治安はかなり悪い。
旅行先に選ぶのは控えた方がいい。
経済状況は良くないが、
肥沃な土地ではコーヒーとバナナがよく育ち、
水にも困らず地下資源も豊富である。
政情さえ安定すれば豊かになる素地はありそうだ。
ウガンダではキリスト教の影響力が強く、
全ての聖人の大聖堂、聖マリー大聖堂のように
聖公会とカトリックの大聖堂が存在する。
聖マリー大聖堂は特に立派な
ゴシック様式のカテドラルである。
食文化は古くからサラセン人の影響を
受けてきたため、比較的発展していると言える。
イギリス人と印僑の持ち込んだ
カレーもよく食べられている。
しかし、前述のような歴史を辿ったため
多くの国民は貧しい。
トウモロコシやバナナが主食なのだが、
富裕層はジャガイモや米を好むという。
ヨーロッパ人やインド人の文化が
上質なものとされているのだろう。
このようなわけで、現在のウガンダに
観光地としての魅力はほとんどない。
将来的に政情が安定し、治安が回復したならば、
経済状況も良好になるであろうから、
その時は旅行先の候補に挙がるかもしれない。