序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年12月31日火曜日

グロブスター

グロテスク・ブロブ・モンスターの略である。

海岸に忽然と現れることのある大きな謎の物体で、
異臭を放つ肉のような塊だ。

多くの目撃例において、空洞のある毛ようなものに
覆われているとされていることから、
未知の哺乳類の死骸ではないかと考えられてきた。

現在最も有力な説では、クジラの死体の中でも、
分解されにくい脂肪の回りに
バラバラになった筋繊維が繋がっているものだとする。

毛に見えるものは筋繊維だというのだ。
異臭は言うまでもなく腐敗臭である。

百二十五年ほど前に目撃された例では、
学者が詳しく調査を行っている。

記録によると、それは白に近いピンク色をしており、
ゴムのような弾力があったという。

生物学者ははじめそれを巨大なイカの死体だと考えた。
しかし、詳しく調べて後、巨大なタコであると結論付け、
オクトパス・ギガンテウスと名付けた。

だが、タコと断定してしまって良かったのだろうか。
このグロブスターには目やその他の器官が無かったのだ。

しかし、その後、五十年ほど前に調査された際にも、
やはりタコだと判断されている。

伝説にある海の怪物クラーケンではないかと
さかんに喧伝されたものである。

三十五年ほど前の調査でもタコという結論だった。
何をもってタコだと判断したのか
むしろ不思議に思える。

こんな状況に一石を投じたのが二十五年前の調査である。
この時には、クジラの皮膚に近い位置の脂肪だと判断された。
蛋白質の構造が同じであったらしい。

これでグロブスターの謎が解けたかというとそうでもない。
どうも、これまでに目撃されたものすべてが、
同じ性質を持っていたわけではないようなのだ。

いや、おそらくクジラで間違いないとは思うのだが、
中には未知の物体があった可能性もある。

何も、海に知られざる巨大生物がいると
主張したいわけではない。

ただ、世の中にある不思議がすべて解明されたと
思うのは早計で、まだまだ未知の領域が
あると信じたいだけだ。

ところで、ブロブといえば昔のホラー映画で
よく登場した粘液状の怪物である。

知性もなく、ただひたすら生き物を消化し、
巨大化していく怪物というのは
かなり恐ろしいイメージである。

ゲームの分野でも、スライムやウーズなどと名前を変えて、
このブロブの類いが登場してきた。

もっとも、恐怖の存在ではなく、
弱い序盤の敵であることが多いのだが。

2019年12月3日火曜日

余談8

私は今悩んでいる。

右下を見ればわかると思うが、
ここ数ヶ月このブログの更新が見事に滞っている。

理由は様々あるがそんな愚痴を
言いたいわけではない。

今考えるべきは更新頻度を上げることである。
もちろん、そんなものは、ただ書けばいいのだ。
物書きなのだからそれは自明だ。

しかし、モチベーションとインスピレーションと
コンディションというものがある。

コンディションは諦めるしかないのだが、
インスピレーションは未だ衰えていない。

ならばモチベーションを上げればいいのだ。
そして、その方策はある。

あるのだが、諸刃のやいばめいたものであり、
実行を躊躇している。

何かというとカテゴリーの追加だ。
どうぶつ、しょくぶつ、ちけい、ぶっしつ、まち。
ここに新たな分類を加えようというのだ。

がいねん。
つまり形而上の概念を
博物誌の項目に加えても良いのだろうか。

いや、私の趣味のブログなのだから
加えたければ加えれば良いのだが、
そうすると色々と後戻りできなくなる。

宗教学者くずれの私の言わんとする
概念カテゴリーなど、当然のことながら
宗教的なワードが多くなるに違いない。

すると色々と障りが出てくるのは明白だ。

一応、序文だけでなく予防線として必ず
私の個人的解釈であることは明記するし、
今まで通りホラも吹くが、どうしたものか。

悩んでいる暇があれば一記事でも書けばいいのだが、
そんな正論が常にまかり通るなら
締切に悩む作家などいないというものだ。

もう少しだけ悩もうと思う。
その間は過去記事を楽しんでいただければ幸いだ。