序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2020年2月29日土曜日

夜光貝

夜中に光輝く貝、ではない。
残念ながら普通の巻き貝だ。

そこそこ大きく、鹿児島の島嶼部や
沖縄では食材として愛されている。

実はこの夜光貝という名前、
屋久島の屋久貝が訛ったものだ。

昔は螺鈿細工の材料として
朝廷に献上されていた。

夜光の字は螺鈿の輝きから
想起されたのだろう。

 大きさがあるため螺鈿の材料に適しており、
正倉院にも夜光の貝を使った品がある。

食べた場合の味はとても良い。
サザエほど貝らしい味はしないが、
その分上品であるとも言える。

最も美味いのは肝だ。
ほんのりと甘く、やはり上品である。

ここは王道の刺身でいただくのが良かろう。
と、言いたいところだが、炒めても美味い。

塩でシンプルに味付けをし、肝であえれば
ご馳走の出来上がりだ。

奄美や沖縄では珍しくない食材なので
旅行の際にはぜひ試してみてほしい。