柘榴石、ザクロいしとも呼ばれる宝石である。
色は赤が多いが、黄色や緑など様々である。
含まれる金属成分の種類が多いため、
その組み合わせによって性質が異なってくる。
性質の異なる物はアルマンディンガーネットや
パイロープガーネットのように
違う名前で呼ばれている。
世界中で産出するが、宝石として美しい物は
インド産とスリランカ産が著名である。
ガーネット鉱床付近にはダイヤモンド鉱床が
あることが多いため、ダイヤモンドの産地は
ガーネットの産地でもあることが少なくない。
古来、血の色をしたガーネットには
神秘性があると考えられてきた。
アレクサンドロス大王がインドから
パイロープガーネットを持ち帰り、
大切にしたという話もある。
戦場に向かう際に身に付けていると、
血を流さないと信じられていたこともある。
磨きあげたガーネットはカーバンクルと
呼ばれるのだが、ファンタジーでお馴染みの
生物の名はこれに由来する。
元々、ヨーロッパの伝承において、
柘榴石、つまりカーバンクルの目を持つ
竜の物語がある。
伝承は変遷し、いつしか額に石があると
いうことになっていった。
この石を手にした者は莫大な富を得るという。
そんな伝承がある中、大航海時代に
あるスペイン人が南アメリカで
額に黒く輝く鏡を持つ生き物を見たと本に書いた。
この話は尾ひれが付き、先述の伝承と繋がり
カーバンクルという名の幻の生き物が
南アメリカにいるということになった。
額に鏡を持つ生物の正体はわからない。
本を書いたのが詩人のため、
何かの比喩だった可能性が高い。
ガーネットは信頼と愛と実りの石と
考えられてきた。
と、恒例のパワーストーンくさしを
しようと思ったが、長くなったので
やめておこうと思う。