ルワンダの首都である。
アンゴラの首都ルアンダと
紛らわしいので注意が必要だ。
なお、ルワンダがベルギーの植民地であった時代は、
ルアンダ自治区だったので更に紛らわしい。
ベルギーは少数民族であるツチ族を支配層に定め、
ツチ族の王による間接統治を行っていた。
だが、多数派のフツ族がこれに反発し、
王政を排し共和制に移行、
フツ族の大統領を立てることになる。
ベルギーからの独立後、少数派ツチ族は武装し、
多数派のフツ族への抵抗を続けるが、
国自体は安定して発展していった。
だが、クーデターにより大統領が交代すると、
新たな大統領は開発独裁を行うことになる。
開発独裁とは、経済の発展を第一に
推し進めるために独裁体制を敷くことで、
民主的に選択された独裁である。
これによりルワンダは大きく発展するが、
少数派ツチ族がフツ族の独裁に抵抗するため、
ルワンダ愛国戦線を組織し、内戦が始まる。
その結果、多数派フツ族のツチ族への
民族感情は悪化し、大統領も反ツチ族の
イデオロギーを政治的に利用した。
そんな最中に大統領が暗殺される。
ツチ族のルワンダ愛国戦線によるものか、
それともフツ族の過激派によるものか、
犯人は未だ判明していない。
こうして、ルワンダ虐殺は起こるべくして起こった。
ツチ族との融和を望むフツ族穏健派、
そして国内のツチ族が
軍隊と暴徒によって虐殺されたのだ。
なんと総人口の一割以上が殺された。
この混乱を利用し、ルワンダ愛国戦線は
全土に浸透、国内を掌握し、
親ツチ派のフツ族大統領を就任させた。
結果的にツチ族有利な状態で
共存することになったのだ。
ちなみに、その後コンゴと戦争をしている。
さて、そんな不安定なルワンダだが、
国外に逃亡していたツチ族が多くの投資を
行った結果、アフリカの奇跡と呼ばれるほどの
経済成長を見せることになる。
錫、タングステン、金、天然ガス、
つまり地下資源が豊富に産出したためだ。
似たような運命を辿った隣国ブルンジとは
内戦の流れも経済の状況も真逆である。
前置きが長くなりすぎたので首都キガリに
ついては軽く触れるだけにしておこう。
というのも、あまり歴史のある街ではないのだ。
アフリカの奇跡と呼ばれる経済発展により
近代的な都市であるが、
歴史的な見所は無い。
カトリックの聖ミシェル大聖堂は
大きな公民館といった風情で、
教会建築とはいえない。
主食のバリエーションは豊富だが、
香辛料はあまり使われず、
素朴な料理が中心となる。
ただ、経済発展が著しいため、
キガリのような都市では
ヨーロッパ式の料理がよく食べられている。
つまるところ、キガリを観光しても
大して面白いところはないということだ。
この国を旅行するのなら、
国土の中心にあるキガリを拠点とし、
田舎を回るのがいいだろう。
治安も比較的良いので、
アフリカ旅行の候補としては十分である。