重い石という意味の名を持つ鉄のような金属である。
非常に硬いため、工具などに利用される。
だが、最大の特徴は融点の高さにある。
高温に晒されても変化が起きにくいため、
兵器の素材として重宝されているのだ。
単体で利用されるよりも、合金とした方が
耐蝕性などの面で使い勝手が良く、
炭化タングステンは超硬合金などと呼ばれている。
超硬合金、凄い名前だ。
他にもドリルに使われる高速度鋼というものもある。
戦車の装甲にもタングステンが使われており、
徹甲弾の弾芯もタングステンか
劣化ウランが最高級である。
超硬合金、高速度鋼、ドリル、戦車、徹甲弾。
字面だけで男の子がワクワクするような金属、
それがタングステンなのだ。
ちなみに電球のフィラメントや
アクセサリーという用途もある。
指輪はまだまだ知名度が低いものの、
メンテナンスが不要という点で人気がある。
注意すべきは、指が腫れるなどして
抜けなくなった場合、リングカッターでは
切断できないことだ。
ハンマーで叩き続けることで割ることが可能なので
もしタングステンリングが抜けなくなったら
まずは落ち着いて石鹸などを試してから、
コツコツ叩こう。
なお、自然界には酸化鉱物として
存在していることが多いのだが、
鉄重鉱という凄い名前の鉱石がある。
また、タングステンの別名ヴォルフラムは、
「狼のように貪る者」に由来している。
狼云々は錫の精錬を邪魔することを指しているが、
それにしてもカッコいい名前に縁のある金属である。