天然のアスファルトである。
天然でないものは石油から精製される。
別物のように言ったが、
元々石油に含まれている成分で、
たまたま分離したものである。
粘ついた重い液体であり、色は黒い。
非常に古い時代から利用されており、
古代においては接着剤として重宝された。
石器時代、石の鏃を瀝青を使って
接着していた例もあり、
意外と身近であったことがうかがえる。
バベルの塔の建設にも用いられたとされ、
恐らくは石材の隙間を埋める目的
だったのではないかと思われる。
だが、もしも舗装に使われていたのなら、
バベルの塔は非常に現代的な姿を
していたのかもしれない。
舗装といえば、アスファルトは
本邦においては車道のイメージが強い。
一度は疑問に思ったことがないだろうか、
コンクリートとアスファルトの違いについて。
乱暴に言ってしまえば、
コンクリートは石であり、
アスファルトは樹脂である。
そもそもの成り立ちがまったく違うものなのだが、
現代の都市部の風景として一体化している。
コンクリートは強度が高いため、
壊れてはいけないものに使われる。
摩耗しやすい環境には向かない。
対してアスファルトは壊れやすいものに使われる。
車が走り続ける道路は日々削れていくため、
定期的に舗装するのだ。
これをいちいちコンクリートでやっていたのでは、
時間が掛かりすぎることになる。
そういえば、夏の暑い日、アスファルトが溶けそうな
気温と表現されるが、あれは実際に溶けている。
もちろん、表面だけだが、
いかに日光の力が偉大かわかるだろう。