序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年6月18日月曜日

瀝青

天然のアスファルトである。
天然でないものは石油から精製される。

別物のように言ったが、
元々石油に含まれている成分で、
たまたま分離したものである。

粘ついた重い液体であり、色は黒い。

非常に古い時代から利用されており、
古代においては接着剤として重宝された。

石器時代、石の鏃を瀝青を使って
接着していた例もあり、
意外と身近であったことがうかがえる。

バベルの塔の建設にも用いられたとされ、
恐らくは石材の隙間を埋める目的
だったのではないかと思われる。

だが、もしも舗装に使われていたのなら、
バベルの塔は非常に現代的な姿を
していたのかもしれない。

舗装といえば、アスファルトは
本邦においては車道のイメージが強い。

一度は疑問に思ったことがないだろうか、
コンクリートとアスファルトの違いについて。

乱暴に言ってしまえば、
コンクリートは石であり、
アスファルトは樹脂である。

そもそもの成り立ちがまったく違うものなのだが、
現代の都市部の風景として一体化している。

コンクリートは強度が高いため、
壊れてはいけないものに使われる。
摩耗しやすい環境には向かない。

対してアスファルトは壊れやすいものに使われる。
車が走り続ける道路は日々削れていくため、
定期的に舗装するのだ。

これをいちいちコンクリートでやっていたのでは、
時間が掛かりすぎることになる。

そういえば、夏の暑い日、アスファルトが溶けそうな
気温と表現されるが、あれは実際に溶けている。

もちろん、表面だけだが、
いかに日光の力が偉大かわかるだろう。