序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年6月24日日曜日

モロヘイヤ

北アフリカで大昔から栽培されている植物だ。
縞綱麻(しまつなそ)とも呼ばれる。

黄麻に近い種類であり、これらの植物から
とれる繊維をジュートと呼んでいる。

あまり伸縮性がなく毛羽だった繊維で、
保温性に優れているが、耐久性は低い。
南京袋の素材である。

果実には毒があり、
食べると心臓の鼓動がおかしくなる。
毒矢にも使われていたほどだ。

だが、葉にはそうした毒は無く、
野菜として利用されている。

歴史は古く、エジプトの古代王朝時代から
独特のぬめりがもたらす食感が好まれてきた。

何をしても良くならない病に悩んでいた王が、
モロヘイヤスープを飲むようになったところ、
次第に快癒し、治ってしまったという逸話も残る。

おそらくこれは、モロヘイヤに特別な
薬効があったわけではなく、
不足していた栄養素が補われた結果だろう。

本邦では冷戦の末期頃に知られるようになり、
一時は大ブームにもなった。

現在では各地で栽培もされており、
どこでも買えるようになっている。

食べ方は、お浸しにするか、
スープ類に入れるのが良いだろう。

旬は初夏から秋にかけてである。