セイタカアワダチソウのことである。
空き地に大量に繁茂している雑草で、
黄色く細かい花が塊になって咲く。
背丈が高く、条件によっては
平屋の民家の屋根をも越える。
北アメリカ原産の植物だが、
鑑賞用に持ち込まれて以来、
爆発的に繁殖した。
根から他の植物を弱らせる毒を分泌し、
特にススキなどの、
在来種を駆逐して数を増やした。
しかし、土壌の栄養分を増やす
モグラやミミズの減少によって、
近年は勢いを失っている。
また、競合する植物が減ったことで、
自身の毒の影響を受けるようになってしまった。
一時期は空き地という空き地に驚くほど
生えていたセイタカアワダチソウだが、
今は目にすることが少なくなっているのは、
このような理由によるものだ。
なお、ミツバチが好んで蜜を集める
植物のひとつであり、
北米では蜜源植物として重宝されている。
ちなみに、ゴールデンロッド蜂蜜は本邦では
独特の香りがあるとして好まれない。
花粉症の原因という噂が広まったこともあるが、
蜂が花粉を媒介する植物であり、
風媒花ではないため花粉症とは関係がない。
風評被害である。
このように悪いイメージのある
セイタカアワダチソウだが、
実は薬草として利用することができる。
北米先住民は喉や歯の痛みを和らげるため、
この草の茎を噛んだという。
消毒、抗炎症作用を持つのだろう。
アトピーや喘息にも効くのではないかと
研究されており、もしかすると今後
画期的な薬が生み出されるかもしれない。