序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年6月9日土曜日

サルノコシカケ

胡孫眼とも呼ばれる木の幹から生える
半円盤状のキノコである。

種類によって形や色が異なり、
概ね茶色から黒にかけての色合いだ。

綺麗な半月状のものもあれば、
縁が波打ったものもあり、
何枚も重なって生じる場合もある。

多くは硬く、柔らかいものは少ない。
硬さは木材のようなものもあれば、
皮革のようにしなやかなものもあり、
更には布のような手触りのものまで存在する。

布のようなタイプは琴や刀の収納袋に
加工されていた例もあり、
ヨーロッパでも綿代わりに用いたという。

また、特に硬い種類では、
剃刀を研磨する革砥としたとも伝えられている。

霊芝と呼ばれる種類は、古くより薬の材料とされ、
免疫力を高めたり、血圧を整えたり、
癌を予防すると言われてきた。

しかし、そうした効能は未だ実証されておらず、
長期間服用した場合の副作用も報告されている。

栄養豊富なお茶としても売られているが、
少々眉唾なところがあることは否めない。

臨床試験により効能が認められている国もあるが、
果たして、本当にうたわれているような
効果があるのだろうか。

なお、サルノコシカケ茶は木の味がする。