序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年1月31日木曜日

カワテブクロ

ピンクのゴム手袋に水を入れたようなヒトデだ。

名前は皮手袋だが、どう見てもゴム手袋である。
ちなみに成長すると人の手より大きいため、
かなり大きなサイズのゴム手袋である。

ヒトデなので当然星型をしているのだが、
かなり むくんでおり、
やはり水を入れたゴム手袋を思い起こさせる。

英語ではマシュマロやドーナツ、
クッションと呼ばれているが、
どう見てもゴム手袋である。

インド洋から太平洋の熱帯地域の
浅い海に生息しており、
地域によっては目立つ赤い模様がある。

海藻やデトリタスを主食としているが、
サンゴや各種無脊椎動物の幼生も食べる。

逆に彼らを捕食するのは法螺貝である。
貝がヒトデを食うというのは
少し想像が難しい。

カワテブクロを裏返すと、中心から
五本の腕に向かって筋が通っている。

筋は腕の先まで続いており、
横から見ると先端にスリットが
入っているように見える。

しながわ水族館のキャプションでは
そうした展示では異例の解説が
なされていたので引用したい。

“あえてのノーコメント
 カワテブクロ

 ヒトデの一種である。あれに似ている。これに似ている、
 と世間ではいろいろと話題のようだがここで詳しく触れ
 るわけにはいかない。こんなヒトデのぬいぐるみがあっ
 たら楽しそうだね!と当たりさわりのないコメントで逃
 げておく。”

なお、ぬいぐるみは実際に商品化されており、
非常に人気を博している。