タンガニーカ湖の北東岸に存在する
ブルンジの首都である。
ブルンジは元々ドイツの植民地の中の
自治区ウルンディであった。
世界大戦によってドイツが敗れると
ベルギー領となり、隣のルアンダ自治区と
統合されルアンダ=ウルンディとなる。
後に独立した際、ルアンダはルワンダに、
ウルンディはブルンジとなった。
その首都ブジュンブラはジョギングが
法的に規制されているという珍しい街である。
持久走のあのジョギングがである。
内戦の間、毎週土曜日の朝にみんなでジョギングを
することで、汗と共に不安を発散させようという
非常に健康的な習慣があった。
しかし、民衆が定期的に集団で行動するということが
政府への反抗の組織化に繋がるとして禁止された。
現在では特定の指定された公園や
サッカー場でならジョギングが行える。
このことから想像がつくと思うが、
この地では過酷な内戦が発生した。
ブルンジは少数民族のツチ族が支配していたのだが、
それに不満を持つフツ族が反乱を起こし、
夥しい数のツチ族が殺害された。
すると、報復として軍隊がフツ族の虐殺を行う。
殺されたツチ族のおよそ十倍のフツ族が殺された。
その後クーデターによって誕生した政権は、
大統領はツチ族、首相はフツ族とし、
民族融和を掲げるがうまくいかない。
複数政党制が導入され、より民主的になったことで、
フツ族の大統領が立つことになる。
だが、このフツ族の大統領は暗殺され、
ブルンジ内戦が幕を開ける。
内戦は続き、今世紀に入ってようやく
和平協定が成立し、フツ族の大統領が選出された。
しかし、この事態をフツ族強硬派は歓迎せず、
ツチ族とフツ族の戦いは続くことになる。
戦いは数年前に一応終息している。
だが、再選を続ける大統領に対する不満など、
火種は燻り続けているのが現状だ。
つまり、旅行に行くべき場所ではない。
見て楽しいものもあまり無いだろう。
世界女王大聖堂はカトリックの大聖堂である。
薄オレンジの外壁はドイツのコロニアル様式を
彷彿とさせるが、シンプルな博物館のような建物だ。
食事はバナナ、キャッサバ、トウモロコシを主食に、
あまり彩りの無いものが食べられている。
肉が食べられるのは月に数回らしい。
祝いの席ではバナナ酒ウルワルワや
トウモロコシ酒インペケが飲まれるそうだが、
おそらく貴重なものなのだろう。
ブルンジは世界最貧国のひとつである。
経済は壊滅状態だと言われている。
かろうじてコーヒー豆の輸出が行われているが、
まだまだ未来は明るくない。
そもそもの争いの元である民族対立が
無くならない限り、今後も動乱は続くことだろう。