二人のイギリス人探検家が
ナイル川の源流を探して東岸から
内陸へと分け入った。
彼らはウジジ湖と呼ばれる広大な湖を発見、
そこで一人は体調を崩しもう一人は
更なる探検に出てニアンザ湖を発見した。
ニアンザ湖を発見した探検家はこれこそが
ナイルの源流であると主張したが、
残された探検家はウジジ湖だと主張する。
真相を究明すべく、
ディヴィッド・リヴィングストンが
現地へと赴いた。
リヴィングストンは暗黒大陸と呼ばれた
アフリカの内陸部を調査して回り、
空白の地図を埋めた偉大な探検家である。
だが、リヴィングストンはウジジ湖が
ナイルの源流ではない可能性が
高いことを突き止めたところで
その冒険の生涯を終える。
さて、このウジジ湖は現在
タンガニーカ湖と呼ばれている。
アフリカ大地溝帯にできた非常に深い湖で、
地球上で二番目に古い古代湖だという。
この湖は地形と気候の関係で温度変化に乏しい。
このため、水温による対流が起こらず、
水は水温毎に層を成したまま流動しない。
このため、深層水は酸素に乏しく、
化石水とまで呼ばれ、
ほとんど生物のいない環境となっている。
だが、定期的に吹く強い風によって
深い層の水が上層へと上がって来ることがある。
その際に、湖底に沈んだ栄養素が運ばれる。
この栄養素がプランクトンを発生させ、
それを食べる生き物が栄えることになる。
遥か昔に造成されたこの湖には
他の水域では見られない固有種が
多数生息しているのだ。
ちなみに、冒頭で述べたもうひとつの湖
ニアンザ湖はヴィクトリア湖と呼ばれている。