序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年12月21日金曜日

アルマジロトカゲ

甲冑をまとったかのごときトカゲである。

大きさは両手の平に乗る程度だが、
スケイルメイルのような尖った鱗が威圧的だ。
手足など松ぼっくりのようになっている。

ナミブ砂漠の南の荒野に生息しており、
日中に岩場を徘徊する。

群れで行動することも多いため、
鎧の一団に遭遇する場合もあるだろう。

ただし、体が大きいわけでもないため、
人間のような大きな生き物が近付くと
慌てて岩陰に隠れてしまう。

隠れる場所が無い場合には
アルマジロのように丸まる。
これが名前の由来である。

丸まる際には尾を口にくわえ、
ウロボロスの構えをとる。
簡単に言えばドーナツ状だ。

トカゲだが卵は産まず、胎生である。
岩の荒野では卵のリスクが高いのだろう。

ゴツゴツした見た目だがトカゲの中でも
特に可愛らしい顔つきをしている。

爬虫類が苦手という者もいるだろうが、
どちらかといえば好きという程度でも
アルマジロトカゲは可愛い部類だと思うだろう。

そのため、ペットとして飼育されることが多い。
砂漠に近い気候で暮らしているため、
寒暖差に強く育てやすい面もある。

しかし、忘れてはいけない。
絶滅が危惧されている種である。

ペットとして人気が高いために乱獲されるのだ。
群れを形成することも仇となり、
一度に何匹も捕らえられてしまう。

ちなみに現地で食用にされている
という話は聞かない。

爬虫類は比較的美味な生き物だが、
アルマジロトカゲは食べるには
鱗の処理に手間がかかり、
食べられる部分も少ないと思われる。

他に食用になる生き物も多いため、
わざわざ狩猟対象にはしなかったのだろう。

ちなみに本邦で見ることのできる
動物園もあるが、数は少ない。

丸まる姿が見られるわけでもないのが
残念なところである。

ここはおとなしく動画や写真で我慢しておこう。