序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年12月14日金曜日

マダガスカル島

アフリカ南部の東側洋上に浮かぶ
とても大きな島である。

アフリカとはモザンビーク海峡を挟み
位置的にかなり近い関係にあるが、
一線を画す部分が存在する。

この島は遥か太古の昔には
インド亜大陸と接していたのだが、
いわゆる大陸移動により現在の位置に
移動してきたのだ。

マダガスカルにしか生息していない
動物は多いが、彼らと近い生き物は
インドや東南アジアに存在し、
アフリカの動物とは近しくない。

これだけでもなかなか興味深いことだが、
ここに住む人間もまた、
特殊な経緯を持つ。

モザンビーク海峡を越えるのは海洋技術
という点で言うとそこまで難しいことでは
ないのだが、アフリカ南東部の住民は
この島になかなか進出しなかった。

巨大で緑あふれるこの島は
なんと長らく無人島だったのだ。

確実な定住の証拠となると、
本邦ではもう平安期に
入ってからのことになる。

しかもだ、この島にはインド洋を越えて
東南アジアからやってきた人々が住み着いた。

マダガスカル語はボルネオ島の言語に近く、
住民の遺伝子はインドネシアの人々と
共通する染色体を持つ。

東南アジアからマダガスカル島まで、
一体どのような経緯を経て
住民が移動したのだろうか。

新天地を探し求めたのか、
望まずに辿り着いてしまったのか、
おそらく知られざるドラマがあるはずだ。

話が前後するが、マダガスカルには
固有の動植物が多数生息している。

カメレオンやキツネザルなど、
折に触れて紹介していきたい。

さて、最後にレムリア大陸のことを話したい。
アトランティス、ムーと並ぶ幻の大陸だ。

インド洋にはかつてマダガスカルから
スリランカまで繋がる大陸が存在したが、
海に沈んでしまったという説があった。

マダガスカルとアフリカの生物の違い、
マダガスカルとインドの生物の共通点、
このふたつを説明するために考えられた説だ。

大陸移動説によって否定されたが、
アトランティスなど海に沈んだ大陸の存在を
信じる者たちにとっては
マダガスカル島は説を補強する拠り所であった。

ただし、レムリア大陸の位置については、
オカルティストの間でも意見の相違があり、
生物学者の言うレムリア大陸とは
別物と言っても良い。

レムリアについてはいずれ
独立した項目で語りたい。

ちなみに、レムリアの名の由来は
マダガスカル島に棲む
キツネザルを指すレムールである。