タンザニア連合共和国を構成する
ザンジバルの首都である。
ザンジバル諸島はウングジャ島とペンバ島を
中心とした島々で、ザンジバルは
ウングジャ島東部に位置する港町だ。
サラセン商人たちがアフリカの富を求めて
アフリカ沿岸を南下する途中、
補給港が必要となり建設された。
大陸には各部族の王国やテリトリーがあり、
サラセン人の街は脅かされる可能性があったが、
沖合の島であればその恐れは少ない。
こうした経緯からザンジバルは建設され、
アフリカ東岸貿易の拠点となる。
一時、喜望峰を回ってやってきたポルトガルに
奪われることになるが、ヤアーリバ朝オマーンが
ポルトガルを撃破してザンジバルを掌握した。
その後オマーンは内乱が続き、
ザンジバル諸島のほとんどの都市が
その機に乗じて独立したが、
ザンジバルはオマーンに属し続けた。
ザンジバルのこの貢献は首都に
昇格されるという結果を生み出す。
サイード大王の治世にはアフリカ東岸の
海洋覇権を握り、多くの富を集めた。
大王の死後オマーンとザンジバルは分裂し、
後にザンジバルはイギリスによって
攻め落とされてしまう。
イギリスからの独立を果たした時には
まだスルタン国であったが、アラブ人の支配を
よく思わない住民たちが革命を起こし、
現在に至る。
ザンジバルはサイード大王が築いた石の都であり、
旧市街はストーンタウンと呼ばれて
人気のある観光地である。
聖ヨセフ大聖堂はイギリス植民地となってから
建てられたものだが、石造りの正統派
ゴシック建築であり、景観に溶け込んでいる。
マスジドはシンプルなものばかりで、
目を引くのはバグ・ムハルミのミナレットの
高さぐらいのものだろう。
ザンジバル料理の主食は米である。
ココナッツミルクと多くの香辛料で
シーフードカレーを仕立て上げる。
なお、ザンジバルは高級香辛料である
クローブの産地だ。
ザンジバルの富の源泉である。
サイード大王が導入し、
大規模栽培がおこなわれるように
なったと言われている。
現在でもクローブは主要な輸出品であり、
観光業と並んでザンジバル経済を
牽引している。
ちなみに、ザンジバルとタンガニーカに
よって構成されるタンザニアは、
どちらの側も産品と観光地に恵まれ、
良好な経済状況となっている。