ンジャジジャ島西部に位置する
コモロ連合の首都である。
コモロ連合はンジャジジャ島、ンズワニ島、
ムワリ島といくつもの小島からなるが、
コモロ諸島にはもうひとつ大きなマオレ島がある。
マオレ島はフランス領であり、
コモロ連合はこの島の領有権を主張している。
傍から見ればマオレ島だけ
フランスの海外領土というのは
不自然な状態のように見える。
ちなみにこのマオレ島は
フランス語ではマヨット島である。
三島は平等な立場にあることになっているが、
首都のあるンジャジジャ島の権力が強く、
ンズワニとムワリには独立を望む者が少なくない。
議会も連合派と各島の自治権強化を求める
連邦派に分かれており、島同士の対立が窺える。
バニラ、クローブ、イランイランなど価値のある
商品の輸出国ではあるが、産物の多様性は低く、
農業偏重の産業構造であり、教育水準も低い。
このため貧しい国のひとつであり、
外国からの援助に頼るところが大きい。
さて、そんなコモロ連合の首都モロニだが、
田舎の港町である。
ちょっとお洒落な田舎の漁村と言っても
あながち言い過ぎとは言えないかもしれない。
つまり、都会ではないのだ。
コモロはイスラム教が主流の国であり、
モロニにも大マスジドがある。
白いちょっとした城館といった風情で、
イスラム建築らしくはない。
そして、それ以外の見所は無い。
いわゆる南の島なので、リゾートの海を
楽しむ目的で行く場所である。
料理はサモサやクスクスなど、
ほとんどアラビア料理で、キャッサバや
バナナが辛うじてアラブらしくない部分だろう。
新鮮な海の幸にたっぷりのスパイスという
料理なので美味いものにはありつける。
ただ、南の島を楽しむのであれば、
わざわざコモロ諸島まで行く必要もないため、
本邦からの観光はいまひとつお勧めできない。
ああ、ひとつ、忘れていた。
コモロ諸島近海ではシーラカンスがよく網にかかる。
シーラカンスが見たいのなら行く価値はあるだろう。