序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年10月14日日曜日

キャッサバ

アフリカの重要な食物とされているイモである。
マニオクなど、地域によって呼び名は違う。

だが、実は南アメリカが原産であり、
アフリカには大航海時代に船内での
奴隷用食料として持ち込まれた。

乾燥地、痩せた土地、酸性の土でもよく育ち、
収穫量が多く、栽培方法もごく簡単である。

茎を地面に刺すだけで増え、
最大級の澱粉生成量を誇る。

農業技術の発展していない地域でも
容易に食料を生産することができるのだ。
ただし、寒さは苦手のようである。

もしかするとアフリカの人口爆発の
理由のひとつかもしれない。

さて、気になるお味だが、
甘味の少ないサツマイモといった風である。

実は毒があり、調理にはひと手間かかる。
具体的には水に晒して毒を抜くか、
発酵させて毒を分解する方法が一般的だ。

東アジアで大人気のタピオカの原料でもあり、
タイやベトナムで盛んに栽培されている。

また、バイオマス燃料の原料としても
注目が集まっており、キャッサバ由来の
エタノールがチャイナから多く輸出されている。

食糧問題を解決する可能性を秘めた
植物であったが、近年では工業用栽培が増え、
需要に対して供給が追い付いていない。

もしかするとキャッサバアルコール燃料で
自動車を走らせるのが普通になる時代も
来るかもしれないし来ないかもしれない。