アフリカの重要な食物とされているイモである。
マニオクなど、地域によって呼び名は違う。
だが、実は南アメリカが原産であり、
アフリカには大航海時代に船内での
奴隷用食料として持ち込まれた。
乾燥地、痩せた土地、酸性の土でもよく育ち、
収穫量が多く、栽培方法もごく簡単である。
茎を地面に刺すだけで増え、
最大級の澱粉生成量を誇る。
農業技術の発展していない地域でも
容易に食料を生産することができるのだ。
ただし、寒さは苦手のようである。
もしかするとアフリカの人口爆発の
理由のひとつかもしれない。
さて、気になるお味だが、
甘味の少ないサツマイモといった風である。
実は毒があり、調理にはひと手間かかる。
具体的には水に晒して毒を抜くか、
発酵させて毒を分解する方法が一般的だ。
東アジアで大人気のタピオカの原料でもあり、
タイやベトナムで盛んに栽培されている。
また、バイオマス燃料の原料としても
注目が集まっており、キャッサバ由来の
エタノールがチャイナから多く輸出されている。
食糧問題を解決する可能性を秘めた
植物であったが、近年では工業用栽培が増え、
需要に対して供給が追い付いていない。
もしかするとキャッサバアルコール燃料で
自動車を走らせるのが普通になる時代も
来るかもしれないし来ないかもしれない。