序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年10月15日月曜日

リーガ

バルト海に面するラトビアの首都である

ラトビアは本邦での知名度が低い。
バルト三国の真ん中のやつである。

北のエストニア同様に公共の場での広告などに
ロシア語を使用することを規制しているが、
エストニアとは少しだけ事情が違う。

ソヴィエト時代に民族のアイデンティティを
抑圧された反動という部分も確かに大きいのだが、
最大の理由は帰化もロシアへの移住もしない
ロシア語を話す住民の存在にある。

在ラトビアロシア人問題というわけだ。
ただ、この話をすると長くなるので省く。

首都リーガに話を移そう。
この街はバルト海の真珠と呼ばれる
風光明媚な美しい都市である。
アールヌーヴォー様式の建物が目立つ。

リガ湾に注ぎ込むダウガヴァ川の河口に
発展したリーガは天然の良港である。

チュートン騎士団領であったことや
ハンザ同盟の加盟都市であったことは
エストニアの首都タリンと似ている。

支配者が入れ替わり、最終的にドイツと
ソヴィエトの取り合いとなり、ソヴィエトの
衰退によって独立を果たしたことも同じ流れだ。

ならばエストニアと合同で国を作れば
良いのではと思うかもしれないが、
民族と言語が違う。

本邦に住んでいると肌感覚での理解が難しいが、
民族と言語の違いというのは大きい。

小難しい話はこのぐらいにして、
大聖堂を紹介しよう。

もしかしたら大聖堂の話こそ
読み飛ばされているかもしれないが、
もはやこのブログのアイデンティティなので書く。

中心的なものはルター派のリーガ大聖堂である。
幾度も改築され、その度に様々な様式が
取り入れられてきたため、
外観に統一的な美しさは求めにくい。

だが、実際に見ることで各様式の特徴を
発見していく楽しみがあり、中に入れば
素晴らしい装飾のパイプオルガンが出迎えてくれる。

正教会の大聖堂はハリストス生誕大聖堂である。
ネオビザンチン様式の少しメルヘンチックな建物で、
ソヴィエト時代にはプラネタリウムに改装された。

復帰後はドームに金メッキを施し、
破壊されていた壁画も新調されている。

さて、リガは前述の通りバルト海の真珠と
呼ばれるほど美しい街である。
観光名所には事欠かない。

アールヌーヴォーの美しい装飾を見ながら
街を散策するのが最適解だろう。

個人的にはソヴィエト軍侵攻の際に
抵抗の拠点の一つとなった火薬塔をお勧めしたい。
その外壁には今も多数の銃弾がめり込んでいる。

食べ物はエストニアとあまり変わらない。
ソーセージとジャガイモを食べて
ジャガイモから作ったウォッカを飲むといい。

ジャガイモに飽きたらライ麦パンと
灰色豆のスープだ。

灰色豆とはラトビア特有のエンドウ豆なのだが、
名前がなんとも食欲をそそらない。

ラトビア料理はまあまあ美味いが
華やかさには欠けるきらいがある。