序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年10月27日土曜日

ヴァルシャヴァ

かつて大国であったが、現在はいまひとつ
存在感の無い国ポーランドの首都である。

本邦ではワルシャワ表記が一般的だ。

ワルシャワはヴィスワ川で魚を獲って
暮らす人々の住む寒村であった。

ポーランドは貴族が王を選出する
選挙王制であったが、貴族の力を弱め
専制君主となろうと頑張った王がいた。

その王は貴族たちの勢力の強い首都
クラクフから、新たな都への
遷都を試みる。

こうした遷都による貴族層の弱体化
を狙う試みというのは平安京のように
古今東西で起きるわりとメジャーな戦略だ。

白羽の矢が立ったのはヴィスワ川による
水上交通が可能で、かつ、平地の広がる
低地に存在したワルシャワである。

ただし、ポーランドはその後動乱の時代を迎え、
周辺国に幾度も分割支配されることになる。

一次大戦ではドイツとオーストリアの領地で
あったため、敗戦国として扱われている。

そして、ドイツとソヴィエトによる分割である。
ポーランド分割と言えば、何度目のものかと
笑いの種にされるほど分割されてきた。

ワルシャワは大戦時に大きく破壊されたが、
戦後、元の姿が再建されている。

そして冷戦時代は東側の軍事同盟、
ワルシャワ条約機構の設立された街である。

ただし、この軍事同盟の本部はモスクワにあり、
ワルシャワは名前を冠しているに過ぎない。
ロシアでは友好協力相互援助条約機構という。

大聖堂は聖マグダラのマリア大聖堂である。
正教会の大聖堂で、メトロポリタン大聖堂
とも呼ばれている。

ネオロシア様式で外壁は黄色、
玉葱型のドームが五つあり、
暗い青緑色をしている。

内部装飾の緻密さと華やかさは特筆に値する。
特に祭壇のイコンは壮麗だ。

ワルシャワの観光名所は数多い。
復興された街並みは美しく、
古き良き時代を再現している。

特にいくつか存在する宮殿は秀麗で、
ワジェンキ宮殿は池に映る白い姿が印象的だ。

ポーランド料理は固有のものが少ない。
フランス、ドイツ、ハンガリー、スラヴの
影響が強く、様々な料理を食べることができる。

強いて挙げるならハーブで長時間煮込んだ
肉料理が多い点が楽しむポイントだろうか。
酒はウォッカが人気だ。

ワルシャワは観光に向いた都市である。
様々な時代の歴史的建造物の数々が、
旅行者を魅了することだろう。