序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年10月30日火曜日

タバコ

アンデス山脈原産の毒性の強い植物である。
古くから薬や儀式用として用いられていた。

イスパニア語で薬草を意味する言葉が語源で、
さらに遡るとアラビアのタバクという
薬草に行きつくが、このタバクと
タバコに関連はない。

本邦へ入ってきた当時は
漢字で当て字されていたが、
莨の字を当ててタバコとも読ませてもいた。

莨は本来大陸で別の植物を指す字だったが、
本邦では一般的ではなく、
かつタバコは薬草として入ってきたため、
草冠に良というこの字が使われた。

現在ではタバコは百害あって一利なしと
蛇蝎の如く嫌われているが、
このように珍重されてきた歴史を持つ。

噛みたばこ、嗅ぎたばこ、葉巻煙草、
パイプ煙草、紙巻煙草、水煙草、電子煙草と、
様々あり、人類の文化として定着している。

この中で水煙草と電子煙草以外は
アンデスの時代から存在した。

水煙草はサラセン人の発明で、
複雑な喫煙具は工芸品としても優れている。

パイプやキセルも工芸品として
様々なものがあり、素材も象牙や
メシャムのような高級なものから
トウモロコシの芯まで多種多様だ。

噛みたばこや嗅ぎたばこにも
時代によって新技術が用いられ、
西洋では大きな流行を見せた。

これらのタバコ文化を破壊しようという
動きには色々と思う所もあるのだが、
マナーの悪い者たちがいることも事実である。

健康被害についてだが、
実は喫煙方法によって悪影響が大きく異なる。

断然健康に悪いのが紙巻煙草で、
次いで葉巻となっているが、
それ以外との差はかなり大きい。

現在電子煙草の普及に躍起になっているのは
このような背景があるのだが、
紙巻だけを規制してくれればいいのにと
個人的には思っている。

葉巻やパイプは一度吸い始めると
所要時間が長いという問題がある。

特に水煙草は炭をおこし、
一時間以上かけて吸うことになるため、
忙しい現代人にはかなりの贅沢と言える。

だが、むしろ、そうやって
など飲みながらゆったりとした
時間を過ごすことこそ今必要と
されていることなのかもしれない。