ガルバンゾやチャナと呼ばれる小粒の豆である。
インドから地中海沿岸にかけて広く愛好され、
近年では本邦でも輸入品を見ることができる。
ラテン語ではキケルと呼ばれているが、
これが訛り、英語でチックとなった。
ひよこのことである。
チックピーの邦訳としてひよこ豆という
可愛らしい名前が生まれた。
個人的にはスペイン語のガルバンゾも
頑張るぞと気合を入れているようで楽しい。
ところで、マルクス・トゥッリウス・キケロの
家名キケロはひよこ豆に由来する。
彼の家系はそれまで政治家を輩出したことが無く、
家名はとても庶民らしい食物の名だった。
友人たちはキケロに改名を勧めたという。
しかし、彼は重要な食糧たる
ひよこ豆の名を恥じることなく活躍し、
その名を後世に残すことに成功した。
ところで、ひよこ豆は湿気が苦手である。
本邦の気候では豆にカビが生え、
うまく栽培することができないらしい。
食べ方は色々だ。
茹でられたパウチや缶詰の品をサラダに
乗せるのが本邦ではポピュラーかもしれない。
他にはカレーのダール、エジプトのコシャリ、
潰して揚げたファラフェル、ミャンマーの豆腐、
香辛料と共にペーストにしたフムスなど、
様々な地域で色々な調理法で食されている。
煮込み料理などは各地に存在し、
それぞれの地域らしい味付けがなされる。
このように、本邦での知名度は低いが、
世界的には大変メジャーな豆である。
栄養価も高いので是非食べたいところだが、
本邦では入手が割高になってしまう。
残念だ。