序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年10月12日金曜日

ひよこ豆

ガルバンゾやチャナと呼ばれる小粒の豆である。

インドから地中海沿岸にかけて広く愛好され、
近年では本邦でも輸入品を見ることができる。

ラテン語ではキケルと呼ばれているが、
これが訛り、英語でチックとなった。
ひよこのことである。

チックピーの邦訳としてひよこ豆という
可愛らしい名前が生まれた。

個人的にはスペイン語のガルバンゾも
頑張るぞと気合を入れているようで楽しい。

ところで、マルクス・トゥッリウス・キケロの
家名キケロはひよこ豆に由来する。

彼の家系はそれまで政治家を輩出したことが無く、
家名はとても庶民らしい食物の名だった。
友人たちはキケロに改名を勧めたという。

しかし、彼は重要な食糧たる
ひよこ豆の名を恥じることなく活躍し、
その名を後世に残すことに成功した。

ところで、ひよこ豆は湿気が苦手である。
本邦の気候では豆にカビが生え、
うまく栽培することができないらしい。

食べ方は色々だ。
茹でられたパウチや缶詰の品をサラダに
乗せるのが本邦ではポピュラーかもしれない。

他にはカレーのダール、エジプトのコシャリ、
潰して揚げたファラフェル、ミャンマーの豆腐、
香辛料と共にペーストにしたフムスなど、
様々な地域で色々な調理法で食されている。

煮込み料理などは各地に存在し、
それぞれの地域らしい味付けがなされる。

このように、本邦での知名度は低いが、
世界的には大変メジャーな豆である。

栄養価も高いので是非食べたいところだが、
本邦では入手が割高になってしまう。
残念だ。