序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年10月4日木曜日

モルフォ蝶

写真や動画で美しく青く輝く蝶を
見たことがあるだろう。
おそらくそれはモルフォ蝶だ。

モルフォとはギリシア語で美しい
という意味で、生きた宝石と呼ばれる
この蝶に相応しい名前だと言える。

南アメリカに生息するモルフォ蝶は
意外と種類が多く、
青一色以外のものの方が多い。

変わったところではタイヨウモルフォという
オレンジから黒にかけてのグラデーションを
持つモルフォ蝶も存在する。

さて、このモルフォ蝶の羽の色だが、
実際に青いわけではない。

光に干渉する構造色が、
あの独特の光沢を生み出している。

構造色というのは微細構造によって
光の波長が乱され、
特定の色に見えるというものだ。

身近な例で言うとコンパクトディスクの
あの虹色は構造色である。

玉虫色で知られるタマムシの光沢も
構造色によるもので、クジャクの羽の
光沢も同じく構造色によるものだ。

聞き慣れない言葉だが、
目にする機会は多い。

ところで成虫ばかり取り沙汰される
モルフォ蝶だが、その幼虫もまた
劇的な見た目をしている。

先に言っておくが、虫、特に毛虫や芋虫が
苦手な場合は絶対に調べない方がいい。

成虫の羽の模様が種類によって異なるように、
幼虫の色合いもそれぞれ異なる。

苦手な者が多いと思うので
詳しい描写はしないが、
大きくて棘がありカラフルである。

よくもまあ、これだけ奇怪な姿から、
あれだけ人々に称賛される美しい姿に
なるものだと感心すること請け合いである。

どうだろう、好奇心が刺激され
見てみたくなったのではないだろうか。
幼虫を。

ちなみにモルフォ蝶は毒を持つ。
あの見た目で有毒なのである。
格好良さに眩暈がしそうだ。

モルフォ蝶とは関係ないが、
ニジイロシジミタテハなども
むやみやたらとかっこいい。
透けた羽を持つ蝶も反則的だ。

ちなみに蝶は私にとって
特段好きな生き物というわけではない。

だが、そんな興味の無い者ですら
一部の蝶たちの造形に魅了されてしまう。

マニアが標本を蒐集したがる気持ちも
わからないではない。

なお、標本用にモルフォ蝶を
養殖する仕事が存在する。産業として
成り立つのだからその美しさは本物だろう。

ところで、まったくどうでもいいことだが
私はどくタイプが一番好きだ。