炭酸水素ナトリウムである。
金属であるナトリウムに
炭素と酸素と水素が結合したものだ。
様々な用途に使える白い粉末で、
一般家庭でも常備しているところは多い。
我が家にもある。
何に使うかというと、
まず第一は水回りの洗浄だ。
脱臭効果もあるため、排水溝のぬめりを
除去する際に大活躍である。
また、クエン酸と混ぜることによって
酸とアルカリの反応で炭酸が発生する。
この炭酸の力でしつこい汚れを
浮かして取ることができる。
洗剤と違って水質汚濁の原因にもならず、
人体への害も皆無である。
人体に無害という点は、
焼き菓子や麺類を作る時に
使うことからもはっきりしている。
かん水麺のかん水は概ね重曹だ。
掃除、調理以外の用途としては
水を使えない場合の消火剤に混合されている。
油が燃えている場合、
漏電によって燃えている場合、
水をかけては大変危険である。
重曹を主成分とした消火剤を
吹き付けることで、炎によって分離した
ナトリウムと水素が燃焼を阻害する。
アルカリの性質を活用した利用法もある。
胃薬になるのだ。
胃酸過多の場合に重曹を飲めば、
酸が中和され症状が改善される。
ただし、胃薬としてはあまり良い代物ではなく、
根本的な原因解決にはならないうえに、
却って胃酸の分泌を促進してしまうこともある。
他にも便秘解消の坐薬などに使われる。
なお、重曹の曹はソーダのソウである。
ソーダと聞くと炭酸水を思い浮かべるが、
本来はナトリウムのことであり、
後に炭酸ナトリウムを指す言葉になったものだ。
重曹は炭酸ナトリウムに水素が重なったもの
なので重ソーダなのである。
ソーダに関してはいずれまた
独立した記事を書きたいと思う。