ハランと読む、地下茎から大きな葉の
直立する植物である。
花は紫色で、地中から咲くため
めり込んでいるように見える。
さて、このハラン、元々は馬蘭と書き、
バランと読まれていた。
それが江戸期に葉蘭へと転訛したという。
葉蘭の葉は料理の飾りつけに使われる。
包丁によって丁寧に切り取られ、
ぎざぎざの柵のような形にされる。
寿司や料亭の和食において、
料理と料理の仕切りに使われるのだが、
プラスチック製のものなら
誰しも見たことがあるだろう。
あれは元々この葉蘭で作っていたものを
プラスチックで代用するようになったものだ。
プラスチック製のものは人造葉蘭というが、
葉蘭と漢字で書くことはまずない。
そして、じんぞうはらん では読みにくいため、
人造バランと呼ばれている。
高級料亭ではハランと呼ぶので
バランと言えば人造バランのことと分かる。
なので、人造とわざわざ付ける必要もない。
なのでプラスチック製の緑のアレは
バランと呼ばれている。
なかなか知ることのない名称である。
ちなみに本邦独特の文化である。
異国の人々はバランを見て、これは何だろう、
何故こんな形なのだろうと困惑するらしい。