序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年12月28日金曜日

葉蘭

ハランと読む、地下茎から大きな葉の
直立する植物である。

花は紫色で、地中から咲くため
めり込んでいるように見える。

さて、このハラン、元々は馬蘭と書き、
バランと読まれていた。
それが江戸期に葉蘭へと転訛したという。

葉蘭の葉は料理の飾りつけに使われる。
包丁によって丁寧に切り取られ、
ぎざぎざの柵のような形にされる。

寿司や料亭の和食において、
料理と料理の仕切りに使われるのだが、
プラスチック製のものなら
誰しも見たことがあるだろう。

あれは元々この葉蘭で作っていたものを
プラスチックで代用するようになったものだ。

プラスチック製のものは人造葉蘭というが、
葉蘭と漢字で書くことはまずない。

そして、じんぞうはらん では読みにくいため、
人造バランと呼ばれている。

高級料亭ではハランと呼ぶので
バランと言えば人造バランのことと分かる。
なので、人造とわざわざ付ける必要もない。

なのでプラスチック製の緑のアレは
バランと呼ばれている。
なかなか知ることのない名称である。

ちなみに本邦独特の文化である。
異国の人々はバランを見て、これは何だろう、
何故こんな形なのだろうと困惑するらしい。