ナミビアの海岸沿いに位置する砂漠である。
ナミブとは何もないことを示す。
水蒸気の発生しにくい寒流が原因で
造成されるタイプの砂漠である。
海水温が低いため、海上に水蒸気が
生じにくい状態で、強い風が陸地に
吹き付けるのが原因だ。
ナミブの場合は遮るものの無い大西洋を
吹き抜けてきた偏西風が
乾いた風となって流れ込む。
すると、地上が乾燥するのはもちろんのこと、
雲ができないため日中は炎天下となり、
更に水分を奪っていく。
そして、夜間は温まった空気を地上に
留め置く雲は無く、風が吹き続けるため、
急激に気温が下がる。
乾燥した大地は加熱と冷却を繰り返され、
万物は乾燥と寒暖差によって脆く崩れ去り、
砂と礫と岩の砂漠と化す。
寒流であるベンゲラ海流と偏西風の
コラボレーションで作られた西岸砂漠だ。
それでもナミブ沖は暴風が多いため、
海霧がナミブ砂漠に流れ込む機会は多い。
このため、定期的に水分が供給されることで、
砂漠にしては様々な動植物が生息している。
なお、沖合の暴風の影響で、ナミブ砂漠の
海岸には難破船や鯨の死骸がよく流れ着く。
世に言う骸骨海岸である。
ナミブ砂漠の砂は鉄分が多く、赤い。
また、砂砂漠の割合が多く、
美しい砂丘を見ることができる。
赤い砂丘はまさに絶景。
世界遺産にも登録されている。
砂丘に上ればオムクルバロと呼ばれる
山が見えるだろう。
平らな砂漠の中にそびえ立つこの山は、
神々の山、あるいは炎の山と呼ばれる。
炎、つまり赤く見えるのだが、
これは夕日と赤い砂漠の照り返しによるもので、
山自体は植物の茂る緑のオアシスである。
アフリカの最南端を目指した航海者たちは、
左手に延々と続く赤い砂漠を
どのような面持ちで眺めたのだろうか。