イタリア半島に存在する小さな国
サンマリーノ共和国の首都である。
キリスト教がローマに受容される以前、
皇帝から迫害を受けていた頃に、
キリスト教徒潜伏の地であった。
マリヌスという石工が迫害を逃れ
山中にキリスト教徒の共同体を作った。
この山の隠れ里というものは、
強固な砦のようなもので、
周辺貴族の侵略を独力で撃退した実績を持つ。
中世には教皇から独立を許され、
ウィーン会議でもサンマリーノが独立国家で
あることが再確認されている。
この教皇からの承認をもって、
正式な共和国建国となるのだが、
現存する共和国としては世界最古である。
イタリア統一運動の際に統合されそうなものだが、
むしろその統一に貢献したことから、
却って独立国としての尊重を受けることになる。
立ち回りが上手かったのだろう。
現在欧州連合には加わっていないが、
ユーロが流通し、他の国同様独自デザインの
貨幣を発行している。
やはり、立ち回りが上手い。
チーズ、ワインなどの生産も行っているのだが、
経済の基幹は観光と切手の発行だ。
特に土産物に力を入れており、
伝統的に陶磁器の産地であったことから、
陶磁器店が軒を連ねる。
面白いことに、土産物として、
日本刀ショップと銃ショップが多いことだ。
どちらも模造刀と玩具銃だが、
本物も売っている。
銃はともかくとして日本刀は意外である。
ヨーロッパ人の日本マニアが持っている日本刀は
案外サンマリーノ産が多いのかもしれない。
ちなみに他の武器類も土産物屋の定番である。
多くは刃引きされたなまくらだが、
メイスや斧などは十分殺傷力があるので注意だ。
大聖堂についてだが、
バシリカはあるがカテドラルは無い。
大聖堂としての機能はあるのだが、
ここは割愛しておこう。
イタリア半島である。
大聖堂並の聖堂などごろごろしている。
さて、サンマリーノの観光名所であるが、
是非とも山岳要塞を堪能してほしい。
随所に築かれた要害は、
ティターノ山全体を城と化している。
城と聞くとシャトーや天主閣を
イメージしてしまう方も多いと思うが、
実用の美を堪能してほしい。
ちなみにサンマリーノは山頂の街なので
観光に際してはロープウェーのお世話になる。
なかなかに印象深い旅行となるだろう。