アフリカの真の最南端である。
喜望峰を最南端だと誤って目指す旅人が多く、
喜望峰には観光客が満ち溢れている。
バックパッカーたちの多くも
喜望峰をゴールに定めてアフリカを縦断する。
バルトロメウ・ディアスが喜望峰に
到達したことはまともに歴史を学べば
誰しも知るところである。
なので、喜望峰の知名度は極めて高いが、
アガラス岬のことは学ぶ機会が無いのだろう。
ところで古代ギリシアのヘロドトスが著した
歴史には、エジプトのネカウ二世が
フェニキア人にアフリカ南部の海洋探索を命じ、
最南端を発見したと記されている。
赤道を越えたことが無かった地中海人たちは
星や太陽の運行がおかしいため
この記録は正しくないと判断していたが、
むしろその記述は正しいものである。
つまり、大航海時代より二千年も前に、
アフリカ東岸から船で南下し、
アガラス岬に到達した者たちがいた可能性が
極めて高いということだ。
胸の熱くなる話である。
それはそうと、喜望峰が観光客でいっぱい
なのに対してアガラス岬は穴場的スポットである。
あなたは今アフリカ大陸の最南にいますと
書かれたモニュメントがあるのだが、
そこで記念撮影をすれば右は大西洋
左はインド洋という貴重な写真が撮れる。
殺風景な場所だが、世界の果てを感じるには
むしろ丁度いいのかもしれない。