本邦での知名度が低いレソトの首都である。
マセルの名は赤い砂岩という意味だ。
レソトは南アフリカ共和国の中ほどに
不自然に存在する国である。
かつてボーア人がオレンジ自由国を拡大する中で、
ソト人たちはイギリスに保護を求めた。
その結果、マロティ山脈一帯はバストランドと
呼ばれるイギリス植民地となった。
マロティ山脈はドラケンスベルヘ山脈の一部であり、
レソトはその全土が山地となっている。
この山脈は槍の障壁、ウクハランバと
呼ばれるほど険しい。
レソトはイギリス連邦加盟国ではあるが、
独自の王を頂く王国である。
本邦のように国民の象徴としての君主であり、
行政権は持っていないのだが、
不安定な政情もあって色々な事件があった。
いちいち列挙していられないほど
色々な事件があった。
レソトは気候が良く、水が豊富である。
これはアフリカでは珍しい有利な点だが、
農地に乏しいため水を売って食料を買っている。
ダイヤモンドも産出するが、
貿易収支は赤字である。
そんなレソトの首都マセルは
かなり現代的な佇まいを見せている。
もしレソトに観光に行くとしたら、
雄大かつ峻厳な自然が目的となるだろう。
マセルの見所はカトリックの勝利の聖母大聖堂と
聖公会の聖ヨハネ教会ぐらいだろうか。
ちなみに、非常に治安が悪い。
金を稼ぐため南アフリカに出稼ぎに行く者が
非常に多かったのだが、彼らは
南アフリカでのワールドカップ開催により
同国から締め出されてしまった。
帰還した者たちは失業者となり、
残念なことに多くが犯罪に走った。
数少ない農地で大麻を栽培して
密輸しているという話もあり、
問題は山積している。
エイズの蔓延も過酷である。
平均寿命は低く、産業は低迷し続けており、
先行きは暗い。
なお、主食はモロコシの発酵粥モホホだ。
食糧事情は悪いのだが、
マイスビールの醸造が盛んだという。
水が良いため美味いとも、
トウモロコシなので不味いとも聞くが、
現地に行かなければ味わえないので詳細は不明だ。
ビールは気になるが、
観光に行くべき場所とは思えない。
本邦外務省の海外安全情報によると、
特に危険情報は出ていないのだが、
私はお勧めしない。
それでも、もし行く用事があるのであれば、
ビールがどんなものだったか
ぜひとも教えてほしい。