高粱と書く熱帯アフリカ原産の穀物である。
モロコシやタカキビ、ソルガムとも呼ばれる。
エチオピアやエジプトで栽培されていたこの植物は
古い時代に世界各地へと広まっていった。
中華文明における五穀のひとつ、稷は具体的に
何であったのかがはっきりしていないが、
この穀物であった可能性が高い。
大抵は粥かフラットブレッドに加工される。
食味としては蕎麦に似ているが、
独特のえぐみがあり、少々食べにくい。
しかし、乾燥地帯でも育つことから、
稲や麦が育たぬ地域では
この穀物が頼みの綱である。
特にチャイナ北東部や朝鮮半島では
長きにわたってこの穀物が
人々の命を繋いできた。
なお、品種によっては茎に糖分が多いため、
サトウキビのように糖蜜を採ることができる。
品種改良も進み、糖蜜採取専用のスウィートソルガムと
呼ばれるものはアメリカ合衆国において
シロップの原材料として栽培されている。
現代ではコーリャンに依存した生活をする地域は少なく、
チャイナでも白酒などの高粱酒の材料として
使われるのが主な消費となっている。
白酒はまるでプラモデル用の接着剤のような香りのする
非常に強い酒で、熟成年数を経る毎に
口当たりが穏やかになっていく。
味や癖の濃い料理とよく合い、
ピータンなどと一緒に食べていると
気付けば結構な量を飲んでしまう。
アルコール度数がとても高いため、
飲みすぎには注意されたし。