西洋薄雪草の和名を持つ高山植物である。
本邦には薄雪草という似た花があるが、
別物であるものの、これがエーデルワイスだと
思われている場合もある。
エーデルワイスとは高貴な白という意味で、
アルプス山脈に生育する。
この花を本邦で最も有名にしたのは
ミュージカル、サウンドオブミュージックだろう。
劇中で歌われるエーデルワイスはドレミの歌と
並んで知らぬ者の方が少ない楽曲である。
ドイツに併合されることになったオーストリアを
憂うトラップ大佐が歌い上げる。
オーストリア民謡と勘違いされることがあるが、
ドレミの歌と共にサウンドオブミュージックの
劇中挿入歌であることは強調しておきたい。
さて、花としてのエーデルワイスだが、
その特徴的な白は花弁ではなく
苞葉と呼ばれる葉の変化したものである。
一見目立つ花のよう思えるが、
高山で探し出すことは容易ではない。
数を減らしていることもあるが、
案外地味で目立たないものなのだ。
古くは腹痛草や赤痢草、肺血草と呼ばれていたが、
これは家畜に食べさせることで病を予防できると
考えられていたためだ。
民間治療薬として人間にとっても呼吸器の病に
効くとされてきたが、人にせよ家畜にせよ
そうした薬効は確認されていない。
家畜の薬として摘まれ、
その美しさの人気が出てからは更に摘まれ、
家畜の放牧による食害で数を減らしてきた。
ただし、それは野生のエーデルワイスについてであり、
栽培されたものであればアルプスの観光地の
いたるところに植えられている。
なお、花はあまり香りのあるものではない。
エーデルワイスの香りを謳った商品は
そこそこあるが、おそらくイメージだろう。