序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年1月27日日曜日

ミドリカラスモドキ

南アジアから東南アジアにかけて
生息する鳥である。

その名の通りカラスに似ているが
カラスではない。

体の色は緑色の光沢のある黒で、
確かに黒い鳥といえばカラスを思い出す。

しかし、その目は赤く、
黒の中にひと際映えて見える。

ムクドリに近い鳥で、
若い鳥の羽色は茶色である。

食べ物は花の蜜や昆虫、植物の実で
あるため雑食だが、カラスのように
本当に何でも食べるというわけではない。

生態としては他のムクドリと
そう変わらないのだ。

ただし、都市部を好むという点が
ムクドリよりカラスに似ている点で、
カラスモドキと呼ばれるだけのことはある。

くちばしの形もカラスに似ているため、
遠目にはカラスと誤認しても仕方がない。

カラスの濡れ羽色という紫がかった光沢を
指す言葉があるが、黄金の純度によって
そうした見え方をすることで使われる。

この鳥の場合、紫ではなく緑であるが、
黄金は緑がかった光沢になることもある。

なのでカラスモドキの濡れ羽色という
言葉があってもいいかもしれない。

本邦でも与那国で目撃例があるが、
確実に見たいのなら、
近場では台湾に生息しているので
旅行の際には探してみるといいだろう。