序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年1月24日木曜日

パンノキ

パンの木である。
ブレッドツリーである。

パンのなる木である。

オセアニアやハワイに自生しており、
緑色のボコボコした手の平大の果実が生る。

果実は熟すとオレンジ色になるのだが、
少し黄色くなった頃が食べ頃で、
繊維質の中心部分は取り除く。

焼いたり蒸したりして食べるのだが、
実際のところパンらしさは無い。

残念だが、パンを食べている感じはしない。
どちらかというと非常に薄味の
サツマイモのような雰囲気だ。

匂いやクセがないので主食としては
確かに優秀かもしれないが、
過度な期待は失望を生む。

とはいえ、シチューやカレー、
コロッケに入れると美味そうだ。

カロリーも高いそうで、
放っておいても育つ木に生る果実と考えると
食糧として非常に優秀である。

実際に、カリブに連れていかれた
黒人奴隷用にイギリス人が導入し、
彼らの食事とされていた。

オセアニアからぐるっと回って
カリブ海まで持っていかれたのである。

本邦でも沖縄や奄美では
街路樹として植えられており、
熟した果実が道端に転がっていたりする。