パンの木である。
ブレッドツリーである。
パンのなる木である。
オセアニアやハワイに自生しており、
緑色のボコボコした手の平大の果実が生る。
果実は熟すとオレンジ色になるのだが、
少し黄色くなった頃が食べ頃で、
繊維質の中心部分は取り除く。
焼いたり蒸したりして食べるのだが、
実際のところパンらしさは無い。
残念だが、パンを食べている感じはしない。
どちらかというと非常に薄味の
サツマイモのような雰囲気だ。
匂いやクセがないので主食としては
確かに優秀かもしれないが、
過度な期待は失望を生む。
とはいえ、シチューやカレー、
コロッケに入れると美味そうだ。
カロリーも高いそうで、
放っておいても育つ木に生る果実と考えると
食糧として非常に優秀である。
実際に、カリブに連れていかれた
黒人奴隷用にイギリス人が導入し、
彼らの食事とされていた。
オセアニアからぐるっと回って
カリブ海まで持っていかれたのである。
本邦でも沖縄や奄美では
街路樹として植えられており、
熟した果実が道端に転がっていたりする。