カーボヴェルデ共和国の首都である。
サンティアゴ島に位置する。
カーボヴェルデとはヴェルデ岬のことだが、
その西方洋上に浮かぶ諸島もまた
カーボヴェルデと呼ばれている。
カーボヴェルデ共和国は
カーボヴェルデ諸島の国家だ。
この諸島は二つの諸島、
バルラヴェントとソタヴェントに別れている。
直訳するなら風上諸島と風下諸島である。
エンリケ航海王子の始めた航海事業の中で
発見された際、この諸島は無人であった。
熱帯気候のためポルトガル人たちは
住む気になれなかったようで、
しばらくはアフリカ南端を探す
中継基地としてのみ活用されていた。
ポルトガル人が至る以前はサラセン人が
時折塩を採りに来ていたらしい。
伝説によると、フェニキア人も
はるばるこの島まで出向いていたという。
この諸島が脚光を浴びるようになったのは
新大陸が発見された後である。
カーボヴェルデ諸島とブラジルの距離は短い。
風向きと潮流も新大陸の中継港として
理想的であった。
このため、奴隷貿易の中継地として大いに栄える。
最初にポルトガル人が住み着いた街は
リベイラ・グランデという。
だが、この街はフランシス・ドレイクなどの
海賊たちに破壊され衰退。
結果、現在の首都であるプライアが発展した。
プライアの名は砂浜を意味する。
本来はプライア・デ・サンタマリア、
つまり聖母の砂浜という名であった。
なお、観光地らしい所はほとんど無い。
観光客は皆、かつてのリベイラ・グランデ、
シターデ・ヴェーリャへ行く。
仕事でもなければ外国人がわざわざプライアに
立ち寄る必要は無いだろう。
大聖堂はある。
恩寵の聖母大聖堂である。
ただし、代理カテドラルである。
ネオクラッシク様式の建物は比較的新しい。
外観も内装も美しい白であり、
かなり凝った装飾が施されている。
ちなみにシターデ・ヴェーリャの遺跡にも
大聖堂跡がある。
廃墟であるが歴史的な趣があるため、
やはり観光するならそちらの方がいい。
このシターデ・ヴェーリャの大聖堂が
本来のカテドラルだったため、
プライアのものは代理なのかもしれない。
カーボヴェルデ料理にも触れたいが
長くなってしまったので少しだけ。
ポルトガル料理とアフリカ料理の折衷である。
代表的なものはブラジル料理の
フェイジョアーダに似たカシューパだ。
豆とトウモロコシと魚介類を炒め、
ソーセージと共に煮込む。
様々なレシピがあるが、おそらくこれが基本だ。
観光関連についてはいつか
シターデ・ヴェーリャについて語る時に
もっと詳しいことを書きたいと思う。
どうにも街について書くと
歴史、名所、料理と必然的に長くなってしまう。