ギニアビサウの首都である。
先に書いておくが、ギニアビサウは
観光に行かない方が良い国である。
治安が悪く、電気はろくに通っておらず、
道はほとんど舗装されておらず、
観光名所もほぼ無い。
強いて挙げるなら本土ではなく
ビジャゴ諸島が観光向きだろう。
さて、ギニアビサウのギニアとは
サラセン人の言うところの
黒人の住まう地域である。
ギニアビサウが国として独立した際、
ギニアと名乗りたかったようだが、
既にギニアと赤道ギニアが存在した。
そのため、首都の名を冠した
ギニアビサウと国名を定めた。
ビサウの名はポルトガルの地名に由来する。
ビサウは他の西アフリカ諸国と同様に
ポルトガル人の奴隷貿易中継港であった。
この辺り一帯はその後フランスの植民地と
なるのだが、ギニアビサウは
ポルトガル領であった珍しい例である。
このため、ポルトガル語が
公用語ということになっているのだが、
ポルトガル語はあまり通じない。
フランス語はもっと通じない。
独立後はクーデターと内戦が続き、
現在もいつクーデターが起きても
おかしくない状態である。
冒頭で行くべきではないと述べた
一番の理由である。
ギニアビサウは産業に乏しい。
ほとんどの国民が自給自足の貧農である。
カシューナッツの輸出が外貨獲得の
唯一の手段と言っても差し支えないだろう。
ギニアビサウは世界最貧国のひとつである。
その首都ビサウは、これが一国の首都かと
悪い意味で驚かされる街だ。
ただ、沿岸部の料理は美味い。
魚介と米が主体で本邦人の口に合う。
オクラでとろみをつけたピーナッツソース、
マンカーラを掛けたご飯。
魚の干物をトマトとタマネギと共に油で煮て
レモンで風味を付けたカルネ。
こうしたギニアビサウ料理には
ギニアペッパーと呼ばれる
カルダモンに似た香辛料がよく使われる。
だが、内陸部の料理は寡聞にして知らない。
キャッサバを主体にポルトガル風の
料理を食べているのではないかと憶測する。
ということで、もしどうしてもギニアビサウに
行きたいのであれば、ビジャゴ諸島で
マナティーと触れ合い、
海の幸を楽しむといいだろう。
※追記
どうでもいい話だが、
ギニアビサウ南部にケボという街がある。
そこから隣国ギニアの街まで
道路が繋がっているのだが、
その街の名前はボケである。
この辺りの街の名前は
本邦の感覚ではとても面白い。
ブバ、ブバケ、ベダンダ、ボエ、ガロマーロ、
キニャーメウ、カンシュンゴ、バンバディンカ。
主要な街だけでもこのような名前が並ぶ。
地図を見るだけでも楽しめるので
暇な時に見てみるといいだろう。