序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年8月20日月曜日

ベルン

アーレ川沿いに位置するスイスの首都である。

チューリッヒかジュネーヴが
首都だと勘違いされることもあるが、
人口第四位のベルンが首都である。

名前の由来はツェーリンゲン大公が
この地で熊を仕留めたことによるという。

自治権を持つ神聖ローマ皇帝の直轄地
であったベルンは、交易で蓄えた金で周辺の
土地を買い、都市国家として成長していった。

その後スイス連邦に加盟すると、
アールガウやヴォーなど周辺の貴族の領地を
攻め取って積極的に領土を拡張する。

だが、革命期のフランスに占領され、
こつこつと増やしてきた領地は
奪われてしまった。

ベルンはアーレ川が急角度で曲がることで
形作られた半島状の土地だ。
ここに昔から変わらぬ街並みが納まっている。

最大の観光名所は時計塔で、
これは要塞都市ベルンの西門であった。

この街には地下道が多いのだが、
これは敵に侵入された時に
迎撃するための機構だ。

攻め落とすこと自体難しいのだが、
占領を維持するのはもっと困難だ。
街を散策する際には地下道を探してみてほしい。

パウル・クレーセンターや
アインシュタインの家を訪れ、
歴史や文化に想いを馳せるのもいいだろう。

ベルン大聖堂は後期ゴシック様式で、
荘厳な姿をしている。

特筆すべきは塔の高さだ。
有料だが塔には途中まで上ることができ、
展望台が解放されている。

赤茶色の屋根で統一された
美しいベルンの街を一望できるだろう。

ただし、急な螺旋階段を
自力で登らなければならない。

ベルンといえば噴水が非常に多い。
様々な装飾が施されているのだが、
おそらく町毎に競い合っていたのだろう。

名物料理は白身魚のムニエルとフライだ。
スイスは内陸国なので湖の魚を食べる。
スズキの仲間のペルシュが一般的のようだ。

ベルンはチューリッヒやジュネーヴと
比べると華やかさでは負けるが、
中世の面影を偲ばせる街並みは
旅人に深い満足感をもたらす。