エディンバラはブリテン島の北部、
スコットランドの首都である。
エディンバラの名はエドウィンの城
という意味だとされるが、
このエドウィンさんが
いつの時代の誰なのかは判然としない。
エディンバラは本邦の鎌倉のように、
海からの輸送路を持ちながら、
三方は天然の要害に守られているという
軍事的に堅い街である。
イングランド人も正攻法では
エディンバラ城を落とすことができなかった。
エディンバラには旧市街と新市街がある。
ただし、新市街と言っても
今となっては古い。
旧市街は幽霊の街である。
かつてエディンバラは狭い土地に
多すぎる人口が集中し、
貧者は地下室で寝起きを余儀なくされていた。
劣悪な衛生環境は疫病を蔓延させ、
貴族たちはペストの流行を恐れ、
地下への通路をことごとく封鎖したという。
地下の住民たちは事実上生き埋めにされたのだ。
彼らの霊がさまよい出るというのが、
幽霊の街の来歴である。
他にも虐殺者の墓が暴かれたことで
その犠牲となった者たちの幽霊が溢れ出したとか、
エディンバラ城の刑場がどうとか
その手の話がいくらでもある。
スコットランドに限らず、どうもブリテン人は
幽霊が好きなようだ。
大聖堂はふたつある。
どちらもゴシック様式の
聖ジャイルズ大聖堂と聖メアリー大聖堂だ。
有名なのは聖ジャイルズ大聖堂の方で、
ここのステンドグラスは世界的に名高い。
さて、エディンバラを観光するなら、
歴史的な街並みを持つ
新旧の市街地を散策するのがいいだろう。
運が良ければバグパイプ奏者の
幽霊に会えるかもしれない。
そして夜はハギスに舌鼓を打ち、
パブでウイスキーを味わう。
ただし、ウイスキーに主眼を置くのであれば、
エディンバラではなくもっと北部へ
足を延ばす必要がある。
蒸留所見学だけでもスコットランド旅行をする
価値があるので、是非とも試してみてほしい。