序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年8月15日水曜日

小松菜

味と流通の安定した葉物野菜である。
冬菜や鶯菜とも呼ばれる。

品種改良される以前のものは
大陸から渡ってきたカブの仲間なのだが、
実はカブの原産地は地中海近辺である。

シベリアを経由してかなり古い時代に
伝来したと見られ、それが青梗菜となり、
更に品種改良されたものがこの小松菜だ。

ちなみに花はいわゆる菜の花である。
菜の花とはアブラナの仲間で花が黄色く、
食用にできるものを指す。

名前の由来は徳川吉宗が鷹狩りの際に献上され、
鷹狩りを行っていた場所の地名が
小松だったためだと言われているが、
他にも説はいくつかある。

旬は冬菜の名が示すように冬だが、
一年中栽培することが可能だ。
生育も早い。

特筆すべきは冬に霜が降りたり
葉が凍るような寒さに襲われても
まず枯れないという寒冷への強さである。

このため、悪天候のせいで野菜価格が
高騰するような場合でも
比較的安定して供給される。

味は草らしい青臭さが多少あるものの、
クセが無くコクがある。

およそ合わない料理というものが
思いつかないほど汎用性が高い。

しかも栄養が豊富である。
ほうれん草よりもカルシウムが多いほどだ。

万能野菜と言えるだろう。
弱点と言えば少々傷みやすいことぐらいか。

小松菜に馴染みが無いという人は
騙されたと思って何にでも使ってみてほしい。
和食だろうと洋食だろうときっと合うはずだ。