ルクセンブルクの首都である。
ドイツ語ではルクセンブルク、
フランス語ではリュクサンブール、
英語ではラクセンバーグ、
現地語ではレツェブエシと呼ばれている。
小さな城という意味だ。
ルクセンブルク大公国は小さい国という
イメージが強く、モナコやヴァチカンとの
混同から、領土がルクセンブルク市のみ
だと誤解されることがある。
国名と首都名が同じことも原因だろう。
神奈川県ほどの広さのため確かに小さいが、
重工業と金融業の発達した
ヨーロッパの中でも富裕な国である。
一人当たりの国内総生産は世界第一位だ。
グランデュークの名が示すように、
どこかの王や皇帝に臣従する形で
存続してきたのだが、やわな国ではない。
ヨーロッパの王侯貴族の複雑怪奇な
血縁関係にもしっかりと食い込んでいる。
そして、現在でも君主制を貫いており、
大公は行政権を有している。
もちろん立憲君主制の中でだが。
ルクセンブルクは英語、ドイツ語、
フランス語というヨーロッパの
主要言語が通じる国である。
そのうえ位置は西ヨーロッパの中心だ。
当然、ヨーロッパ連合の流通の要である。
ルクセンブルク人もそれをよく理解しており、
国内のインフラは非常に良く整備されている。
だが、それが仇となって観光業は振るわない。
名所は数多く、観光客は沢山訪れるのだが、
皆、日帰り観光で済ませてしまうのだ。
ベルギーのついでぐらいにしか
思われていないらしい。
さて、恒例となっているので
大聖堂を紹介しておこう。
ノートルダム大聖堂である。
念のため書いておくがノートルダムとは
キリスト教の聖母マリアのことだ。
我らの貴婦人という意味である。
ルクセンブルクの大聖堂は様々な様式が
複合した大変興味深い建造物だ。
一見すると少々地味で、複合した様式のせいで
分かりやすい美しさとは言い難い。
建築や宗教学への興味が
無ければ退屈かもしれない。
ルクセンブルク観光の目玉は街並みである。
ヨーロッパらしさを感じたいのであれば、
ルクセンブルクは最適だろう。
だが、どうせならルクセンブルクが
要塞であることを意識しながら見てほしい。
残念ながらフランスとプロイセンの間で
争われた際に解体された部分が多いのだが、
北のジブラルタルの異名は伊達ではない。
攻城気分で外周を回ってみるといい。
軽く絶望感を味わえる。
その後は自分がルクセンブルク攻略の
指揮官ではないことを感謝しながら、
白ワインとチョコレートを楽しもう。
料理のお勧めは
リースリングソースのザリガニである。