北アイルランドに存在する
異様な光景が広がる場所である。
人が立てるぐらいの大きさの六角形を
イメージしてほしい。
そして、削っていない鉛筆の形を
思い出してほしい。
玄武岩でできた六角柱の
想像がついただろうか。
それがレゴブロックのように並び
地面と崖を形成している。
コーズウェー海岸はそんな場所だ。
ちなみに柱は六角とは限らないが、
大多数は六角である。
伝説によれば、巨人が作った
道なのだという。
その巨人はスコットランドに住む
他の巨人に勝負を挑む約束をし、
そこまで道を作ろうとした。
しかし、途中で寝てしまった。
挑戦された巨人はいつまで経っても
相手がやって来ないことに痺れを切らし、
アイルランドまでやってきた。
道を作った巨人は崖の影からその姿を見て
仰天したという。なぜなら、スコットランドの
巨人は自分より大きかったからだ。
勝てないと思ったアイルランドの巨人は
毛布をかぶり子供のふりをした。
スコットランドの巨人はそれを見て、
子供でこの大きさなら自分に挑戦してきた
父親は更に巨大なのだと考え、
勝てないと思って逃げ帰ったという。
このコーズウェー海岸の無数の六角柱は
火山から流出した溶岩が
ゆっくりと冷え固まったものだ。
それが東京ディズニーランドのある舞浜から
国際展示場ぐらいまでの距離に渡って
延々と続いている。
すべて見て回るには二時間以上かかるだろう。
なお、六角柱の岩は柱状節理と呼ばれ、
火山活動のあった場所では
そこまで珍しいものではない。
本邦でも東尋坊などで見られる。
だが、コーズウェー海岸の柱状節理は
他の場所よりも整っているため、特に有名だ。
巨人の造った道、ジャイアンツコーズウェー。
昔の人が自然に出来たものだと
思わなかったのも頷ける絶景である。