序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年8月7日火曜日

サバクトゲトカゲ

アメリカ大陸の砂漠に生息する。

体は平たく、その名の通りトゲトゲしており、
模様と相まって礫砂漠の風景に溶け込む。

大きな動物に出くわすと、
平たい体を更に平たくし、
地面と同化しようとする。

背中の模様は複雑かつ色彩豊かで、
住んでいる地域の砂漠に適応している。

蟻を食べるが雑食のようで、
サボテンや果実を食べることもある。

さて、このサバクトゲトカゲ、
ある驚天動地の特技を持っている。

目から血を飛ばすのだ。

文字通りの意味だ。
目の端のあたりから勢いよく血液を噴出する。

飛距離は体長の十倍ほど。
かなりの勢いだ。
しかも量が多い。

もしも三回連続で飛ばすことができたならば、
体中の血液が無くなってしまうだろう。
もちろん、一回限りの自爆技だ。

サバクトゲトカゲを襲うのは
主にコヨーテなど犬の仲間だが、
この飛ばす血液には犬の嫌う匂い成分が含まれる。

自分の血を武器にするなど、
まるで神話生物の如き能力である。

ペットとして人気のトカゲだが、
間違っても血涙を発射させないように
してあげてほしい。