序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年8月13日月曜日

コーラ

西アフリカの熱帯雨林に生える樹木である。

一見すると大した特徴のない木だが、
手の平大の緑色の果実がなる。

この実の中には赤い皮を持つ種子が
詰まっているのだが、
種子はコーラナッツと呼ばれ、
カフェインを含み苦く渋い。

苦みと渋みが癖になる味で、
かつカフェインが摂取できるため、
嗜好品として栽培されてきた。

空腹を紛らわす効果が高く、
カフェインによる覚醒効果よりも
こちらが主眼に置かれていた様子もある。

サハラ貿易を通じてイスラム圏の各地に
届けられていたが、コーヒーに押されたのか、
現在ではあまり人気がないようだ。

実はこのコーラナッツ、かつては
炭酸飲料で知られるコーラの原材料であった。

原料の入手が容易とは言い難いため、
次第にコーラ飲料にコーラナッツは
使われなくなったが、名前だけは残ったのだ。

ちなみにコカ・コーラ社のコーラは
コカの葉とコーラナッツを原料としていたため、
この名前になったとされている。

なお、コーラの種子にはコカの葉のような
麻薬成分は含まれていない。
もちろん現在のコーラ飲料にも含まれていない。

本邦でコーラナッツを入手することは
非常に難しい。

食べてみたい場合には
西アフリカ旅行をした方が
手っ取り早いかもしれない。