アフリカ大陸北部に広がる世界最大の砂漠である。
なんとアメリカ合衆国と同程度の広さを持つ。
本邦ではサハラ砂漠と呼ばれることが多いが、
サハラは砂漠の意味なのであまり良い表現ではない。
何もない不毛の地のイメージが強いが、
いくつか鉱山があり、
現地の貴重な収入源となっている。
古い時代には、危険を冒してサハラを縦断し、
地中海とサブサハラの交易を行う人々もいた。
今は車による移動が可能な道路がいくつか存在する。
サブサハラとはサハラより南側のアフリカのことで、
北アフリカとサブサハラは人種や文化が大きく異なる。
サハラによって分断されているためだ。
ところで、砂漠と聞くといわゆる砂丘の連なる
砂の海を想起するのではないだろうか。
だが、実はこうした砂海と呼ばれる地形は、
砂漠の中でも珍しいものである。
砂漠の地形には、砂の海エルグ、岩盤が露出したハマダ、
石が無数に落ちているレグ、乾燥した渓谷跡ワディ、
かつて海であったため塩の層が広がるシャットなどがある。
エルグは砂砂漠と呼ばれ、最も一般的な砂漠は
土砂漠と呼ばれているが、単に砂漠と言えばこれだ。
栄養の乏しい土だけが広がっている。
次いで多いのが岩石砂漠ハマダで、
その次が礫砂漠レグである。
砂ばかりだから砂漠と呼ばれているのではないかと
思うかもしれないが、本来は沙漠表記であった。
沙とは文字通り水が少ない場所だ。
漠は広々として何もないことである。
そういえば、サハラを東西に横断した
という記録を知らない。
恐らくルートが無いのだろう。
南北のラインは各地にあるのだが、
そもそもアフリカ大陸を東西に移動したければ、
サハラは迂回すべきである。
北アフリカ地中海沿岸を通れば快適な旅ができるのに、
わざわざ砂漠を横断する必要は無いのだ。
ちなみにサブサハラ側はサバンナが広がっていて
ここを移動するのもまた大変である。
結局、アフリカ大陸という場所は、
沿岸や大河周辺以外は人が住むには
難しい場所なのかもしれない。