序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年7月22日日曜日

サハラ

アフリカ大陸北部に広がる世界最大の砂漠である。
なんとアメリカ合衆国と同程度の広さを持つ。

本邦ではサハラ砂漠と呼ばれることが多いが、
サハラは砂漠の意味なのであまり良い表現ではない。

何もない不毛の地のイメージが強いが、
いくつか鉱山があり、
現地の貴重な収入源となっている。

古い時代には、危険を冒してサハラを縦断し、
地中海とサブサハラの交易を行う人々もいた。
今は車による移動が可能な道路がいくつか存在する。

サブサハラとはサハラより南側のアフリカのことで、
北アフリカとサブサハラは人種や文化が大きく異なる。
サハラによって分断されているためだ。

ところで、砂漠と聞くといわゆる砂丘の連なる
砂の海を想起するのではないだろうか。

だが、実はこうした砂海と呼ばれる地形は、
砂漠の中でも珍しいものである。

砂漠の地形には、砂の海エルグ、岩盤が露出したハマダ、
石が無数に落ちているレグ、乾燥した渓谷跡ワディ、
かつて海であったため塩の層が広がるシャットなどがある。

エルグは砂砂漠と呼ばれ、最も一般的な砂漠は
土砂漠と呼ばれているが、単に砂漠と言えばこれだ。
栄養の乏しい土だけが広がっている。

次いで多いのが岩石砂漠ハマダで、
その次が礫砂漠レグである。

砂ばかりだから砂漠と呼ばれているのではないかと
思うかもしれないが、本来は沙漠表記であった。

沙とは文字通りが少ない場所だ。
漠は広々として何もないことである。

そういえば、サハラを東西に横断した
という記録を知らない。
恐らくルートが無いのだろう。

南北のラインは各地にあるのだが、
そもそもアフリカ大陸を東西に移動したければ、
サハラは迂回すべきである。

北アフリカ地中海沿岸を通れば快適な旅ができるのに、
わざわざ砂漠を横断する必要は無いのだ。

ちなみにサブサハラ側はサバンナが広がっていて
ここを移動するのもまた大変である。

結局、アフリカ大陸という場所は、
沿岸や大河周辺以外は人が住むには
難しい場所なのかもしれない。