序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年7月13日金曜日

アルジェ

アルジェリアの首都アルジェは
アフリカ最大の都市である。

地中海の要塞としてフェニキア人たちの
交易活動の拠点となっていた。

元々はイコシウムという名だったが、
ベルベル人によってアルジェと改名される。

アルジェの語源は島を意味する
アルジャザイルである。

この要塞都市は海賊の街として有名だ。

オスマン帝国に与したバルバリア海賊の
本拠地だったのだ。

海賊艦隊は幾度もキリスト教徒の攻撃を挫いたが、
やがては近代化した敵に対抗できなくなり、
最後はフランスの手に落ちてしまう。

アルジェはフランスの植民地であったため、
それらしい雰囲気がそこここに点在する。

アフリカの聖母大聖堂は
フランス時代の代表的な建物で、
ネオビザンチン様式で建造された。

丘の上に建つ大聖堂からはアルジェ湾が一望でき、
地中海の鮮やかな青を眼下に楽しむことができるだろう。

丘の斜面は市街になっており、
迷路のように入り組んだ路地は
一度迷えば二度と出られない気分にさせてくれる。

この旧市街一帯はカスバと呼ばれている。
カスバとは砦を意味する。

地中海の要塞として発展したアルジェらしい市街地である。

なお、食べ物はトマトを使った地中海料理が中心で、
味付けが少しイスラム圏らしい雰囲気だ。

地中海沿岸ということを考えるとありきたりなのだが、
アルジェリアは実はワインの産地である。

イスラム圏でお酒というのが奇異に感じるかもしれないが、
キリスト教徒も少なくない中で需要がある。

何より元フランス領ということで、
フランスから移住した
熟練のワイン農家たちがいたのだ。

地中海を眺めながらボルドー風のコクとコシのある
熟成されたワインを楽しむのもいいだろう。

なお、アルジェリアワインは
政情不安定であった影響で本邦での入手が難しい。