アメリカ合衆国の北東の州、
ニュージャージーに生息する動物だ。
翼手目である。
見た目は馬のような頭を持つ大蝙蝠といった風情で、
大変気味が悪い。
発情期の馬のいななきを金切り声にしたような
不気味な声で鳴く。
夜間にこの声を聞いた入植者たちは
悪魔の声のようだと嫌がり、
デビルと名付けた。
前足は翼になっているのだが、
飛ぶことはできず、細い後足で素早く走る。
非常に臆病ですぐ逃げてしまう。
悪魔とは名ばかりのひ弱な動物だ。
だが、入植者たちは家畜を襲う害獣だと思い込み、
懸賞金までかけて彼らの駆除を行おうとしたために、
生息地を追われ、劇的に数を減らすことになった。
現在は絶滅危惧種として保護されているが、
野犬の群れの格好の獲物となっているため、
残念ながら数を減らし続けている。
なお、ジャージーデビルは非常に難産である。
出産時に母子ともに死亡してしまう例が少なくない。
これは蝙蝠にしては大きすぎる頭が
産道に引っかかってしまうためで、
死産率が非常に高い。
なんとも非効率な印象を受けるが、
進化の過程で何かしら
この形状に落ち着く理由があったのだろう。