序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年7月23日月曜日

マドリード

イスパニアの首都である。

海洋帝国だったイスパニアが
内陸に首都を持っていたというのは
意外な印象を与えるかもしれない。

後ウマイヤ朝が要塞を建造したのが
この街の始まりである。

川の傍に建てられたことからアルマジュリート、
すなわち水源と名付けられたこの要塞は、
レコンキスタの際に陥落した。

アラゴンとカスティージャが連合王国となり、
イスパニアとして融合していく過程で、
国土の中央に位置するこの街が首都となる。

イベリア半島は山地と川の関係で
内陸部は交通の便が悪かった。

そんな中で全土に睨みを利かせるには、
中央に首都を置く必要があったのだろう。

大航海時代には新大陸の富が流れ込み、
ヨーロッパ有数の文化の発信地となるが、
イスパニアが海洋覇権を失ってからは、
これといった産業の無い停滞した街となってしまう。

更には近代に入って内戦が始まると、
マドリードでは激しい市街戦が繰り広げられた。

さて、観光地としてのマドリードだが、
非常に人気の高い街である。
特に国内旅行の定番であるらしい。

外国人にとってマドリードの魅力の第一は、
新しいのに古い建物の数々だろう。

アルムデナ大聖堂は外観はネオクラシカルだが、
内装がネオゴシックという面白い造りになっている。

ちなみにアルムデナ大聖堂はごく最近
建てられたという非常に珍しいカテドラルである。

他にも王宮やレディーロ公園や聖イシドロ教会など、
建築マニアでなくとも楽しめる場所が目白押しだ。

もっとも、マドリード観光をするなら、
こうしたお堅い場所を見て回るよりも
ディープな夜の街の方が楽しいだろう。

バルを巡りはしご酒というのが
マドリード最大の楽しみ方かもしれない。
治安が良いとは言えないのが難点ではあるが。

料理はカスティージャのものが基本だが、
首都だけあってイスパニア中の名物が食べられる。

個人的にはコシードやカジョスなどの
煮込み料理がお勧めだ。

スイーツなら何と言ってもチュロス。
ホットチョコレートに浸けていただく。

いずれにせよ、イベリア半島は見所が盛り沢山である。
マドリードだけに行くのはもったいない。

金と時間を目一杯用意して、
全土を巡るぐらいの計画を立てた方がいいだろう。