北アフリカ、地中海に面したチュニジアの首都である。
かつてカルタゴのあった場所だが、
現在のチュニス市街はカルタゴの南西、
チュニス湖の対岸に当たる。
カルタゴはフェニキア人の植民都市であり、
地中海交易の要となった場所である。
フェニキアはペルシアに敗れ本国が崩壊するものの、
地中海の要衝であるカルタゴは発展を続けた。
その凋落は遅れて発展したローマとの間に
シチリアを巡る争いが発生したことで訪れる。
カルタゴを陥落させた大スキピオは
破壊されていくその姿を見ながら、
いつかローマにもこの日が
来るかもしれないと思ったという。
月日は流れ、ローマが落日を迎える頃、
カルタゴはイベリア半島を回ってきたゲルマン人、
ヴァンダル族の手に渡った。
蛮族の代名詞として知られるヴァンダル族は、
西ローマのアフリカ艦隊を手に入れると、
それを利用して西地中海の覇権を握る。
山賊めいた連中が海賊になったのである。
海上封鎖された西ローマはみるみるうちに衰亡し、
いつものように内輪揉めを始めた。
その内乱に乗じてヴァンダル王ガイセリックは
ローマへの進軍を開始する。
ガイセリックはヴァンダリズムという単語が
後世に残るほどの破壊活動をローマで行った。
大スキピオの予感は当たったようだ。
その後この地はイスラム帝国に飲み込まれ、
カルタゴの衛星都市トネスが発展、
幾度も支配者が変わり、現在のチュニスに至る。
なお、チュニスの名物はバンベローニという
揚げドーナツとミントティーである。