序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年7月29日日曜日

バマコ

西アフリカの内陸国マリの首都である。
残念ながら長らく内戦中だ。

戦いは北部地域で行われているため、
バマコ周辺は安全なようだが、
旅行に行くのに適切な国ではない。

気になるのはバマコ大聖堂。
煉瓦を積み上げて造られた
フランス時代の建物だ。

大聖堂と号するにはささやかなものだが、
塔がなかなかに精巧な作りである。

さて、バマコはニジェール川サハラ縦断路の
交点に位置する交易都市である。

古くは岩塩と黄金や象牙を交換する
サハラ交易の中継点として栄えていた。

一大勢力を誇ったマリ帝国の主要な街でもあり、
トンブクトゥに次ぐ大都市であった。
現在はバマコの方が大きい。

マリ帝国の没落後はソンガイ帝国でも
主要交易都市であり続けたが、
帝国が崩壊すると衰退していった。

フランス植民地時代にスーダンの首都とされたが、
フランス人にこの内陸地域を
発展させるつもりは無かったようだ。

マリの北部はサハラだが、
バマコの周辺はサバンナである。

ニジェール川沿いでは灌漑が可能なため、
植民地として綿花栽培が行われていた。

マリ連邦として独立した際にはセネガルとの
連邦国家であったが、セネガルが離脱、
マリ共和国として再スタートを切った。

だが、独裁政権にクーデターと政情不安定な状態が続き、
トゥアレグ族による分離独立闘争も発生した。

国政自体は改善され、アフリカの中では
非常に民主的な国家と呼ばれるまでになったのだが、
前述のトゥアレグ族の火種は消えることなく、
現在も続く内戦が勃発することになった。

なお、マリは現在も黄金の産地である。
もっとも、子供たちが手掘りをさせられているらしく、
その際に使う水銀が彼らを脅かしているそうだ。

サブサハラについて書いていくに当たっては、
暗い話題が多くなりそうで気が重い。