序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2018年7月20日金曜日

ハエの仲間の昆虫である。

飛ぶのが得意ではなく、
少しの風でも煽られて流されていく。

蚊といえば吸血であるが、
普段は花の蜜を吸って生きている。
花粉の媒介を蚊に頼る植物も多い。

また、幼虫であるボウフラは、
水を浄化する生き物であり、
実は環境保全に役立っている。

だが、それ以上に蚊は人間にとって
害をなす生き物である。

単純に刺されると痒いという問題もあるが、
伝染病を媒介するという点において、
不倶戴天の敵である。

地域によっては文字通り死をもたらす存在だ。
マラリアだけでも凄まじい数の犠牲者が出る。

他にもフィラリア、線虫、黄熱病、デング熱、
脳炎、ナイル熱、チクングニア熱など、
いずれも命に関わるものばかりだ。

これらの脅威を人の世界から取り除くには、
蚊を滅ぼさなくてはならない。

人類は蚊を根絶するためにその知恵を駆使し、
様々な化学兵器、生物兵器を使用してきた。

毒煙で追い立てる。
産卵場所に毒薬を撒く。
灯りに誘導して感電させる。
蚊が感染する病原菌を散布する。
遺伝子操作で繁殖できない蚊を放つ。

なんと非道な行いだろうか。
しかし、それでも蚊は繁栄を謳歌している。

人と蚊の戦いはこれからも続いて行くだろう。