ハエの仲間の昆虫である。
飛ぶのが得意ではなく、
少しの風でも煽られて流されていく。
蚊といえば吸血であるが、
普段は花の蜜を吸って生きている。
花粉の媒介を蚊に頼る植物も多い。
また、幼虫であるボウフラは、
水を浄化する生き物であり、
実は環境保全に役立っている。
だが、それ以上に蚊は人間にとって
害をなす生き物である。
単純に刺されると痒いという問題もあるが、
伝染病を媒介するという点において、
不倶戴天の敵である。
地域によっては文字通り死をもたらす存在だ。
マラリアだけでも凄まじい数の犠牲者が出る。
他にもフィラリア、線虫、黄熱病、デング熱、
脳炎、ナイル熱、チクングニア熱など、
いずれも命に関わるものばかりだ。
これらの脅威を人の世界から取り除くには、
蚊を滅ぼさなくてはならない。
人類は蚊を根絶するためにその知恵を駆使し、
様々な化学兵器、生物兵器を使用してきた。
毒煙で追い立てる。
産卵場所に毒薬を撒く。
灯りに誘導して感電させる。
蚊が感染する病原菌を散布する。
遺伝子操作で繁殖できない蚊を放つ。
なんと非道な行いだろうか。
しかし、それでも蚊は繁栄を謳歌している。
人と蚊の戦いはこれからも続いて行くだろう。