序説

序説

かの偉大なる博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスに倣い、 聞きかじった内容を元に森羅万象を書き記すものである。 なお、各項目に記す内容の真偽は検証せず、 嘘、大げさ、紛らわしいことを恐れずに執筆していくため、 読者諸兄はこの点に留意していただきたい。 物事を伝...

2019年3月31日日曜日

ムベンガ

タンガニーカ湖コンゴ川に生息する
巨大な肉食魚である。

成人女性の身長ほどの体の大きさを誇り、
大きいものでは成人男性の身長を超える。

非常に鋭利で大きな牙を持ち、
牙魚の別名もある。

口に入るものなら何にでも噛みつくため、
人間が咬まれて被害を受ける例も多い。

被害を受けた人々はワニに襲われたと思うらしい。
そのぐらいムベンガは大きいのだ。

ワニに噛みついているところを見たという
話もあるが、もっと衝撃的なのが、
水面から飛び跳ね鳥を食らったという話だ。

動画があるため与太話ではない。
底知れぬ恐ろしさを秘めた魚なのだ。

英語圏ではゴライアスタイガーフィッシュと
呼ばれているのだが、虎のような魚の名は
伊達ではないというわけだ。

なお、ゴライアスとはゴリアテのような、
という意味で、ゴリアテとは旧約聖書に
登場する巨人である。

名前だけで強そうである。
もはや怪物の域だ。

恐ろしい存在だが、釣り人に人気の魚である。
巨人狩りのために訪れる外国人によって
コンゴの人々は観光収入を得ている。

被害の出ている獰猛な魚だが、
外貨をもたらす貴重な資源なのだ。